2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of specialized fundamental nursing technique video learning materials for hearing-impaired nursing students
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17K12103
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Research Institution | Shubun University |
Principal Investigator |
春田 佳代 修文大学, 看護学部, 教授 (60329828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相撲 佐希子 修文大学, 看護学部, 講師 (10598999)
諏訪 美栄子 修文大学, 看護学部, 助教 (00762816)
鈴村 初子 修文大学, 看護学部, 教授 (70241205)
中村 美奈子 修文大学, 看護学部, 助手 (10785083)
村山 友加里 修文大学, 看護学部, 助手 (30785085)
石井 成郎 一宮研伸大学, 看護学部, 准教授 (80399237)
東山 新太郎 修文大学, 看護学部, 助手 (50805348)
森下 智美 修文大学, 看護学部, 助手 (80805383)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 聴覚障害 / 動画教材 / 看護学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、聴覚障害学生の基礎看護技術習得における学習支援体制を整備するため、聴覚障害学生の基礎看護技術習得に効果的な動画教材を開発することである。2017年に全国の看護系大学・短大・3年課程の専門学校を対象に実態調査した。その結果、聴覚障害学生が過去在籍していた316校中79校(25.0%)、現在在籍している49校(15.5%)であった。聴覚障害の申告を入学前に説明は36校中7校(17.9%)であり、24校(61.5%)が入学後の個人面談で把握していた。動画教材を視聴する際の支援は、自由な視聴場所は39校中11校(44%)、静かな視聴場所は9校(36%)が整備済み、整備がないため必要は、補聴援助システム14校(56%)、静かな視聴場所11校(44%)であった。また、聴覚障害学生は、ナレーションが多すぎるため、映像のみで理解できる動画教材を求めていた。 これらから、聴覚障害学生が場所を問わず理解できる動画教材を開発する意義は明らかとなった。2018年に、ナレーションなしでテロップのみで理解できる教材として、テロップによる十分な説明、映像もゆっくりで、繰り返し説明する教材を開発した。これは、文字を読む時間が確保でき、映像とテロップが一致することで理解が深まると考えられた。また、文字は大きくても読みやすい量とし、文字位置を下に配置し、映像とテロップが同時に見えること。ポイントを赤字で強調することで、視覚的に内容や重要性が理解しやすいと考えられた。聴覚障害学生に試作品から改良意見を収集し、テロップをより伝わりやすい言葉、読みやすい位置に修正し、2019年に完成した。 聴覚障害学生には「テロップ」が重要である。テロップを工夫することで、聴覚障害があっても場所を問わず理解しやすい教材を作成することが可能である。このような動画教材は、看護教育における合理的配慮を促す意義があると考える。
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Research Products
(4 results)