2021 Fiscal Year Research-status Report
COPD患者の疾病コントロールを支える家族に対する家族支援プログラムの構築
Project/Area Number |
17K12110
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
礪波 利圭 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (10554545)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60303369)
小笠原 映子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (40389755) [Withdrawn]
村松 芳幸 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80272839) [Withdrawn]
上原 佳子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (50297404)
北野 華奈恵 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (60509298)
出村 佳美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (30446166)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | COPD / 家族 / 在宅 / プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、COPDと診断され治療を受けている患者と共に生活を送る、家族の支援に向けてのプログラムを構築することを目的としている。COPDは疾患の進行に伴い、継続的な酸素の投与が必要となる疾患であるため、患者だけでなく家族においても、生活の中での疾患や治療に伴う不安感が強くなってくることが予測される。 これまでの研究の実績として、全国の呼吸器疾患関係の患者会の活動状況について調査を行ったが、患者の家族に対しての支援を積極的に行っている会は見当たらなかった。しかし、実際に患者の家族に対しインタビュー調査を実施したところ、患者の急変時にどのような対応をしたら良いかという思いや、患者の在宅での生活を継続するため家族が様々な面で工夫を行いながら生活を行っておることが明らかとなった。当初の予定では、COPD患者の家族のみに注目して研究を進めていたが、研究を進める中で、他の慢性呼吸器疾患の患者の家族にも同様の調査を行うことで、COPD患者家族の特徴が明らかになるのではないかと考え、間質性肺炎の患者の家族に対しても同様の調査を行ってきた。これまでの調査の結果からは、疾患の特異性はなく、どの疾患の患者の家族からも、疾患の診断に対して患者の喫煙や職業的なことからの「納得感」を持って受け止めていること、生活の中での呼吸苦の出現に対しの「模索」、患者の療養生活を維持するための「工夫」を行いながら生活を支えていることが明らかとなった。今後は、これらの成果を論文としてまとめ、公開していくことを考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本来であれば、本研究は最終年度となっていたが、新型コロナの拡大に伴い研究を進めることができていなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画としては、現在まで集まったデータを分析し学会で発表を行うと同時に、論文としてまとめ投稿を進めていく方向である。
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Causes of Carryover |
今年度は、これまでと同様に新型コロナの影響により、学会開催がハイブリット開催となり、在籍する医療機関への影響も考慮し学会開催地での参加を控えたため、予定していた金額の使用がなかった。次年度は、学会での研究の成果発表、学術雑誌への投稿に予算を使用予定である。
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