2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an empathic mutual understanding model to promote professional collaboration of medical teams
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17K12115
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
林 智子 三重大学, 医学系研究科, 教授 (70324514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 香積 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (00362343)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | チーム医療 / 多職種専門職 / 連携での課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
学部学生へのチーム医療教育に携わるなかで、医療現場の実際の医療チームで起こっているリアリティを取り入れた教育が必要であると考えた。そのため、新しい教育プログラム開発の示唆を得るために、医療現場でチーム医療を担う多職種専門職の認識を明らかにするために調査を行なった。 その結果、医療現場でチーム医療を担う多職種専門職186名から回答を得た。職種の内訳は、多い順に看護師70名(37.6%)、管理栄養士21名(11.3%)、医師18名(9.7%)、薬剤師18名(9.7%)、言語聴覚士12名(6.5%)、臨床心理士7名(3.8%)、社会福祉士2名(1.1%)、その他38名(20.5%)であった。所属するチームは、栄養サポートチーム44名(23.7%)、褥瘡対策チーム40名(21.5%)、感染対策チーム32名(17.2%)など11チームであった。 栄養サポートチームでは、「共通の目標」有が29(65.9%)、「連携の課題」有が19(43.2%)であった。「共有の目標」有は褥瘡対策チームが80%と高かったのに対し、緩和ケアサポートチームが47.1%と低かった。また、「連携の課題」有は緩和ケアサポートチームが88.2%と高かったのに対し、糖尿病チームは36.4%と低かった。 また、専門職間の連携で課題と感じることの自由記述をカテゴリー化したところ、7つのカテゴリー【専門職を尊重した連携の難しさ】【専門性を発揮する困難さ】【専門職間の意見の対立】【他職種の理解と尊重の不足】【専門職間の重なりへの対応不足】【医療チームの不安定な位置づけ】【対等でない関係性】が抽出された。したがって、半分程度の対象者がこれらの連携での課題を認識していることが明らかとなった。
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