2018 Fiscal Year Research-status Report
低学年の看護学生を対象にメタ認知を強化するCAI教材の開発-視線移動に着目して-
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17K12116
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
本田 可奈子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (60381919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中西 京子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (60638435)
相見 良成 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20231756)
米田 照美 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00353037)
島田 伸敬 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (10294034)
山下 敬 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (50758018)
岡 美登里 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40756178)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 低学年 / 看護学生 / メタ認知 / CAI教材 / 視線解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、低学年看護学生のメタ認知の状況の分析、低学年看護学生と熟練看護師で対象観察時の視線移動を測定し、動画教材を作成する予定であった。低学年学生のメタ認知の状況については、1年生と2年生、さらに比較対象として看護過程実習を終了した3年生を対象に阿部らの成人用メタ認知尺度を使用し調査した。この尺度は3つの下位尺度で構成され、第1因子は自らを振り返り省察的にモニタリングする「モニタリング」第2因子は、自らの認知活動をコントロールしようとする「コントロール」、第3因子は方略についての自分の認知過程についての知識である「メタ認知知識」である。調査の結果、3つの学年間で同じ因子間同士での有意差はなかった。しかし、同じ学年内で3因子を比較したところ、3つの学年すべてで「モニタリング」が一番低く有意差があった。さらに横断的な関係にある1年生と2年生は対応のないt検定、縦断的な関係である2年生と3年生に対応のあるt検定を行い、因子ごとに比較したが有意差はなかった。 阿部らの尺度を用いて小中学生を対象とした調査(神崎,2018)と測定値を比較したが、「モニタリング」は小中学生とかわらない結果であった。低学年では省察行動に課題があるといえる。この結果より省察的モニタリング機能を強化する教授方法(シミュレーション学習のデブリーフィングなど)を検討する必要が考えられた。 また、看護過程実習が終了した2年生を対象に「患者の安全」「患者の危険」のイメージについて自由記載をしてもらい、テキストマイニングを実施した。次年度は1年生に実施し、メタ認知の視点でことばの変化を比較する。 視線解析は、調査に模擬患者として一般の方に協力してもらい、よりリアルな動画を作成し、環境の再修正を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
視線移動解析のプレテストの結果より、今年度は動画の内容を変更して実施する予定であったが、模擬患者との交渉に時間を要した。そのため動画は作成したものの視線移動の測定までいたらなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は7月までに低学年と熟練看護師の視線移動の測定と解析、データの比較まで行う。すでに低学年の学生に省察的行動に課題があることが明らであるため、10月までに視線解析の結果をふまえて動画教材の作成とシミュレーションプログラムの試案作成する。10月以降で模擬授業を行って、教材と教育プログラムの評価を行う。
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Causes of Carryover |
現在は、研究が遅れている状況であり、それにかかる謝金、学会参加費、旅費、論文作成経費が使われていない。上半期で研究をすすめ、後半で学会での報告や論文投稿をすすめていく。
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Research Products
(2 results)