2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an educational program for postpartum hemorrhage with an awareness of the linkage from basic midwifery education to clinical practice.
Project/Area Number |
17K12126
|
Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
中澤 紀代子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 講師 (10643794)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
定方 美恵子 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00179532)
高島 葉子 長岡崇徳大学, 看護学部, 教授 (20553308)
境原 三津夫 新潟県立看護大学, 看護学部, 非常勤講師 (30332464)
松井 由美子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 教授 (00460329)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 助産師基礎教育 / 分娩後出血 / シミュレーショントレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,助産師基礎教育から臨床への連動を意識した分娩後出血に関する教育プログラムの開発とその妥当性を評価することを目的とした. 初年度は,助産師基礎教育におけるシミュレーション教育の現状と課題を明らかにし,本教育プログラムへの示唆を得ることを目的として,文献レビューを行った.その結果,助産師基礎教育における分娩後出血に関する教育プログラムにシミュレーション教育を取り入れることの有用性を確認した.また,共同研究者として新人助産師教育における弛緩出血に対するミニマムエッセンシャルズの抽出にむけてテキスト資料を質的帰納的に分析した.その分析結果と文献レビューにより,教育プログラムの要素を検討した. 今年度は昨年度にひき続き,助産実践能力習熟段階レベルⅠ(以下,レベルⅠ)助産師への面接調査を実施した.レベルⅠ助産師が分娩後出血のケア体験を通して分娩後出血に対する助産実践能力を獲得するプロセスを浮き彫りにすることを目的として,分娩娩後出血への対応経験のあるレベルⅠ助産師5名に,半構造化面接を行った.面接データから逐語録を作成し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した.分娩後出血に対する助産実践能力獲得のプロセスについて10のカテゴリーが生成された.この成果を,「助産実践能力習熟段階レベルⅠ助産師が分娩後出血に対する助産実践能力を獲得するプロセス(第1報) 」として第63回日本母性衛生学会学術にて公表した.レベルⅠ助産師は,出血対応の恐怖を経験しながらも,今の自分にできるかぎりの助産ケアを実施し,ふり返りから対応のコツをつかみ,リスク判断による準備のプロセスを通して,助産実践能力を獲得していくとことが示唆された. 当該期間内に、助産師基礎教育から臨床への連動を意識した分娩後出血に関する教育プログラムの実践効果を示すことができなかったため、今後の課題としたい。
|
Research Products
(1 results)