2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a global nursing curriculum model for the development of cultural sensitivity in nursing students
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17K12140
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
田中 博子 創価大学, 看護学部, 准教授 (50279791)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Cultural Sensitivity / 看護学生 / 尺度開発 / 国際看護学 / 関連要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護学生のCultural Sensitivityの実態を明らかにするとともに、国際看護学教育カリキュラム上の影響要因を明らかにし、Cultural Sensitivityを発達させる国際看護学モデルカリキュラムの考案・提示を目的とした。 研究方法として、(1) 医療者のCultural Sensitivity」の概念分析、(2)「医療者のCS」尺度の開発と信頼性・妥当性の検討 (3) 看護学生を対象とした「医療者のCS」の関連要因の検討を行い、最終年度には(3)を実施した。(3)の当初の計画は、看護大学生に縦断的調査を実施し、CSの発達と国際看護カリキュラムの関連性を検討するものであったが、Covid-19パンデミックの影響を受け、インターネットを用いた横断調査へ切り替えた。全国の看護学生310名を対象に質問紙調査を実施した。結果として、国際看護系科目の受講経験割合は全体の28.7%で、4年次(n=67)でも35名(52.2%)が未受講であり、海外研修受講経験のある者は20名(6.5%)であった。学年、海外生活1年以上の経験歴、外国語能力、海外研修参加歴、外国人と接する課外活動の有無、国際看護系科目の受講の有無、外国人留学生の有無と、CS尺度得点には関連はみられなかった。大学種別では、総合大学(n=153)や医療系大学(n=105)など複数学部を有する大学と看護系単科大学(n=49)の間でCS得点に有意差があり、看護系単科大学が低い傾向にあった。また、個人要因である外国人医療への関心度とCS得点には弱い相関がみられた。国際看護系科目受講や海外研修経験、大学での異文化接触環境(留学生との交流など)とCS得点に関連性が見いだせなかったことは、Covid-19パンデミックの影響もあるものと推測された。平時での縦断的調査を実施していくことが今後の課題である。
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