2019 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院に入院する認知症高齢者の転倒予防のためのケアプログラム
Project/Area Number |
17K12158
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
福間 美紀 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (40325056)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 幸恵 西九州大学, 看護学部, 准教授 (20325062)
内田 宏美 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30243083)
津本 優子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30346390)
坂根 可奈子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40559267)
宮本 まゆみ 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (80551746)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 転倒 / ケア項目 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急性期病院に入院中の認知症高齢者を対象とした転倒予ケアプログラムの開発に用いるケア項目の抽出を目的とした。 第1回目:デルファイ法による量的記述的研究。病院に所属する老人看護専門看護師および認知症看護認定看護師(1019人)に依頼し、同意の得られた281人を研究対象とした。調査内容は、①対象者の基本属性②認知症(あるいは認知機能低下のある)高齢者の転倒を予防ケアの重要性について非常に高い(5点)から非常に低い(1点)の5段階リッカート尺度で回答を得た。③認知症(あるいは認知機能低下のある)高齢者の転倒を予防するために実施すべきケアについての自由記述であった。 実施状況については、各項目の平均値と標準偏差を算出した。103項目のケア項目では平均4.4、同意率は90.4%であった。項目別にみると「これまでの生活の状態や過ごし方に関する情報をつかむ」「内服中の睡眠薬による覚醒状況を査定する」が48.0、「本人の移動能力に起因した転倒リスクを査定する」「本人なりの理解や納得ができる声かけや説明をする」、「内服中の睡眠薬による覚醒状況を査定する」が99.3%の適合率だった。「センサーマットを活用して離床をキャッチする」は3.84で、65.8%と適合率が最も低かった。追加の項目は26項目であった。 第2回目:第1回目調査に協力の得られた281人のうち有効回答者213名を分析対象とする。130項目の平均は4.5、同意率は92.6%であった。 今後、調査対象者の属性による比較検討を行い、論文投稿を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初2019年度の3月には、全国調査を行う予定であったが、COVID-19による感染拡大により、紙面調査による実施を中断している。今後、感染拡大の状況を確認し、調査方法について検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
全国的なCOVID-19による感染拡大により、紙面調査の実施可能性について検討する。状況によっては、調査方法の変更を行う。
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Causes of Carryover |
次年度は、ケア項目の再検討のため全国の急性期病院の看護師を対象とした調査の郵送費等を必要とする。さらに、デルファイ法の結果については、ICNの学会発表のアクセプトがあり、その際の旅費や、今後の論文投稿に使用する。
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