2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of support programs to promote unlearning of nurses who transferred from other wards.
Project/Area Number |
17K12172
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Research Institution | University of Nagasaki |
Principal Investigator |
山口 多恵 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (00597776)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 配置転換 / 看護師 / アンラーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、4年計画で配置転換を経験した中堅看護師のアンラーニングを促進する支援プログラムの基盤となる支援内容を構成する要素を明確にした。 1年目は、配置転換を経験した看護師のアンラーニングのプロセスを構成する6つの要素を明らかにした。明らかにした6つの要素【気づき】【葛藤】【棄却】【獲得】【受容】【定着】を時間軸にそって構造化しアンラーニングのプロセスの仮説モデルを構築した。 2年目は、アンラーニングのプロセスの仮説モデルを検証するための質問紙を作成しプレテストを行い質問紙の内容を洗練した。3年目は、質問紙を用いた全国調査によりアンラーニングのプロセスの仮説モデルの適合度を検証した。検証結果をもとにモデルを修正し、アンラーニングのプロセスのモデルを構築した。 4年目は、配置転換を経験した中堅看護師のアンラーニングを促進するための支援内容を検討した。支援内容の主軸として、回復期リハ病棟へ配置転換した中堅看護師がリハ看護を受けいれる7つの要因【患者の回復過程を支えるやりがい】【多職種協働による看護師の役割意識の明確化】【経験の省察によるリハ看護の価値への気づき】等を基盤にすることが明確になった。今後は具体的内容および教育プログラムの実践適用可能性を明らかにすることが課題である。 本研究で明らかにしたアンラーニングを促進する支援内容は、地域包括ケアシステムを担う看護師にとって回復期リハビリテーション病棟のみならず療養病床や介護老人保健施設等の高齢者長期ケア施設に配置転換した看護師にも普遍性があると推察される。今後、地域包括ケア時代を担うケア提供者にとって実用性および汎用性の高い支援ツールとなることが期待される。
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