2020 Fiscal Year Research-status Report
女性看護師および看護管理者の交替制勤務によるサーカリズム変異の神経生理学的評価
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17K12183
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
田中 美穂 東邦大学, 健康科学部, 准教授 (80385567)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Heart Rate Variability / 自律神経活動 / シフトワーク / RRインターバル / 女性看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度に収集した7名のデータをまとめていた。 解析の視点①として、睡眠時の心拍変動(以下HRV)を比較している。具体的には、夜勤前の平日の夜間睡眠と夜勤中の仮眠、夜勤終了後の午睡とその夜の睡眠、その2日後の睡眠中のHRVの5分ごとの周波数解析値をグラフにプロットして変化を可視化する。周波数解析値として、HFを標準化したHF-normとLFを標準化したLF-normを算出して用い、自律神経のバランスを評価する。現在取れているデータでは、睡眠時の自律神経バランスの変化が波形の表現で明確な被験者と、欠損が多く波形にならない被験者もある。そこで、平均値などで比較検討もしているが、睡眠時間の長さ(とくに夜勤後の午睡)が被験者により異なるため、分析方法を検討中である。 解析の視点②として、覚醒直後の活動量の急激な増加に伴う自律神経バランスを観察している。研究代表者は前回の研究結果により、疲労がたまると身体活動の増加に伴うParasympathetic nervous systemからsympathetic nervous systemへの優位性のシフトが遅れてしまい、身体負担が増すという仮説を立てている。シフトのdelayはまだ明らかに観察されていないが、活動量の増加でHRVのTotal Powerが急激に増加している被験者が見られていることから、心負担の惹起が予想された。 実験の性質上、被験者自身にデータ収集デバイスを装着してもらっているため、データの欠損が多い。前回の研究では見られなかった欠損の多さであり、解析に支障を来す量の欠損がある被験者も3名いる。まだ7名の収集で実験が中断しているため、欠損についてデータ収集方法を見直しつつ、今年度は実測値を増やしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
データ収集の場所が大学内であり、感染リスクの高い臨床の看護師を入校させることが難しい。なぜならば、看護師がウィルスを持っていれば大学の学生や教職員への感染リスクが高まる恐れがある。一方で、学内の学生も様々な地域から通学しているためにウィルスを持っている可能性があり、臨床の看護師に移すなどということがあってはならないからである。そのため、一時中断している。 昨年度中には感染が縮小している時期もあったが、その時は対面授業や演習で、多くの学生が登校していたこともあり実施が難しく、また研究代表者自身が正規の日程で開講できなかった臨地実習に行くなど、研究の時間が取れないという実態があった。 現在予防接種が進んでいることから、今秋には実験を再開できると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの流行がおさまる見込みはないため、予防接種が終了した時点でデータ収集を再開する。ただし、電極によるかぶれなどを最小限にするために、気候が涼しくなり発汗がおさまる10月以降の開始となる。
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Causes of Carryover |
2020年の4月中旬以降のデータ収集の中止に伴い、被験者への謝金が支払われなかったため、次年度の使用額が発生した。研究を再開次第、被験者への謝金として使用する。 また、現在データ収集期間が短縮していることから、同時に数人の収集を実施することになり、測定機器が足りなくなる恐れがある。データ収集の目途が立ち次第、アクティHR5などの機器を購入を検討する。
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