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2018 Fiscal Year Research-status Report

サーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍予防支援システムの開発

Research Project

Project/Area Number 17K12209
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

大江 真琴  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任准教授 (60389939)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 真田 弘美  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
竹原 君江  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (70709865)
野口 博史  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任講師 (50431797)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords糖尿病足潰瘍 / サーモグラフィ
Outline of Annual Research Achievements

研究の目的はサーモグラフィを用いた糖尿病足潰瘍予防支援システムを開発することである。今回開発する支援システムの特徴は、①サーモグラフィを用いて糖尿病足潰瘍のリスク状態を視覚化でき、糖尿病患者のセルフケアの動機づけとなる、②通信システムを用いることで、遠隔地からでも専門家による助言を受けることができる、という2点である。
今年度は患者が自身で足部のサーモグラフィを撮影し、医療者に通信できるシステムを確立することを予定していた。スマートフォンにThermal Imaging Cameraを装着し、自撮り棒を用いて自身の足底の皮膚温度を撮影するデバイスを開発した。胼胝の処置のために糖尿病足外来を受診した2名の糖尿病患者に本デバイスを貸与した。その結果、「沢山歩いた後は胼胝が白く(高温)になっており、沢山歩いてはだめな理由が分かった」という発言があり、日常生活で皮膚温度をモニタリングでき、皮膚温度上昇(炎症)の要因の理解につながることで、セルフケアの動機づけに有効な可能性が示唆された。また、リスクのある所見がどのようなものかわからず、メールでコンサルテーションがあったことから、ハイリスクなサーモグラフィ画像所見を自動検出する機能の必要性が考えられた。さらに、タイマーが短く、撮影ができなかったことから、タイマー設定などに工夫が必要であることがわかった。以上について第6回看護理工学会学術集会にて発表し、英文論文としてまとめ、国際誌に投稿した。本症例を通して明らかとなった問題点に対し、Thermal Imaging Cameraとスマートフォンを接続するコードを長くし、手元で撮影できるよう、デバイスを改良した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度予定していた患者が自身で足部のサーモグラフィを撮影し、医療者に通信できるシステムを確立することに関して、患者が自身で足部のサーモグラフィを撮影するデバイスについては患者が実際に使用するパイロットスタディまで実施することができたものの、通信機能や撮影機能については今後改善、確立する必要がある。
以上のことより、おおむね順調に進展していると判断した。

Strategy for Future Research Activity

一昨年度得られた知見を踏まえ、糖尿病足潰瘍のリスク状態を示すサーモグラフィのパターンの抽出に関する分析を継続する。
今年度のパイロットスタディで明らかとなった撮影のしにくさの改善、およびハイリスクな所見の自動検出について検討する。患者が自身で足部のサーモグラフィを撮影し、医療者に通信できるシステムを確立した後、糖尿病患者を対象としたユーザビリティの調査を行う。

Causes of Carryover

初年度は糖尿病足潰瘍のリスク状態を示すサーモグラフィのパターンを抽出するために研究室が所有していたサーモグラフィ画像を取得した。したがって、当初予定していたサーモグラフィの購入が不要となったために当該研究費が発生した。次年度は患者が自身で足部のサーモグラフィを撮影し、医療者に通信できるシステムの改良および確立を目指すため、Thermal Imaging Cameraやスマートフォン、撮影しにくさを改良するための部品などの購入が必要であり、ハイリスクなサーモグラフィ所見の自動検出についても検討を行うため、その費用負担が生じる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 糖尿病足潰瘍予防のためのThermal Imaging Cameraによるセルフモニタリング:症例報告2018

    • Author(s)
      大江真琴
    • Organizer
      第6回看護理工学会学術集会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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