2017 Fiscal Year Research-status Report
慢性疾患患者のうつ病予防のためのメンタルヘルスケアプログラムの開発と評価
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17K12232
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
箕輪 千佳 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (10520835)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 慢性疾患 / うつ / ストレス / リラクセーション / メンタルヘルス |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病、高血圧、脳血管疾患、心疾患、がんなどの慢性疾患患者は、うつ病を合併するとアドヒアランスが低下し、生活の質の低下を招き予後を悪くすることが知られてきた。そのため、慢性疾患患者を対象としたメンタルヘルスプログラムを開発し、実施評価することが本研究の目的である。 先行研究より、メンタルヘルスについての知識と情報の提供を目的とした講演と自宅でも継続して行えるリラクセーション法の体験からなる6か月のプログラム「陽だまりこころの健康プログラム」を作成した。その効果を検証するための介入試験を計画した。研究代表者所属大学の研究倫理委員会より平成30年2月10日に承認を得て(承認番号 2955)、UMIN-CTRに臨床試験登録を行い(試験番号 UMIN000031458)、2月28日より一般公開を行った。3月19日より研究参加者を募集している。 第1回目のプログラム実施が平成30年5月19日、その後月に1回合計6回プログラムを実施し、さらに6か月後にデータをとり長期的な効果を検証する予定である。プログラムは、「自己の心の状態への気づき」「ストレスへの対処方法」「医療者とのコミュニケーション」「良い睡眠をとる方法」「家族と行うリラクセーション」「運動と笑いで健康に」「気分を変える認知行動療法」「地域の相談窓口、患者会、ピアグループの紹介」をテーマとした講演と、アロマセラピーとセルフリラクセーション技法の体験から構成している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
慢性疾患患者のメンタルヘルスプログラムを開発し、その効果を検証するための介入試験を計画した。研究倫理審査委員会の承認を経て、臨床研究登録を行い、研究参加者の募集を開始している。プログラムは平成30年5月19日開始予定で以後月に1回、合計6回開催予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
多くの研究参加者に応募してもらうため、プログラム実施地域の医療機関に研究参加者募集のポスターを貼り、リーフレットを置かせていただいている。また、新聞折り込み広告を出すなどしている。プログラム実施については、場所の確保、物品の準備ができている。5月から10月まで合計6回のプログラムを実施する予定である。
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Causes of Carryover |
当初プログラムは平成29年度中に開始予定であったが、実施場所が寒冷地であることから、雪が降った際の交通の便と混乱などに配慮し、平成30年5月から実施することとなったため次年度使用額が生じた。今年度は、5月より6回プログラムを実施するため、会場借用料、会場までの交通費、質問紙の購入、唾液中のホルモンの検査料、リラクセーション法の動画の作成料等が必要となる。
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