2020 Fiscal Year Research-status Report
がん化学療法サバイバーが就労する「働きづらさ」の支障程度を示す枠組の開発
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17K12256
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
福井 里美 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (20436885)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久村 和穂 (石川和穂) 金沢医科大学, 医学部, 助教 (00326993)
三浦 里織 東京都立大学, 健康福祉学部, 准教授 (20551071)
坂井 志織 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 助教 (40409800)
石橋 裕 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (50458585)
新井 敏子 和洋女子大学, 看護学部, 准教授 (60644101)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | がん / しびれ / 就労 / 支障 / 働きづらさ / 薬物療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度の文献検討、2年目のしびれ経験者のインタビューデータをもとに、質問標を作成した。3年目には倫理審査の承認をえて、サンプルサイズを200名とし、抗がん剤に伴うしびれ症状経験者に質問票を配布を開始した。しかし、調査開始時期よりCOVID19感染拡大により、協力施設での倫理委員会が開催中止となった。COVOD19感染患者対応を優先し、研究受け入れを中心とした施設が多く、データ収集が滞った。データ収集期間を1年延長した。このような状況で2021年3月までに得られたデータは、質問紙38名、インターネットによる回答が14名、合計52名であった。52件であった。 回答者の背景は、地域は関東地方50名(96.2%)、北陸・甲信越2名(3.8%)。年代は30代1名(1.9%)、40代8名(15.4%)、50代18名(34.6%)、60代12名(23.1%)、70代13名(25.0%)であった。がんの部位(延べ数)は、大腸25名(43.1%)、乳腺7名(12.1%)、膵臓6名(10.3%)、肺4名(6.9%)、胃3名(5.2%)、肝臓3名(5.2%)、子宮卵巣2名(3.4%)、その他7名、無回答1名であった。診断時のステージは、Ⅰ2名(3.9%)、Ⅱ8名(15.7%)、Ⅲ19名(37.3%)、Ⅳ17名(33.3%)、不明5名(9.8%)であった。しびれの原因となる主要薬剤は、タキサン系薬剤使用経験ありが16名(30.8%)、ビンカアルカロイド系1名(1.9%)、プラチナ製剤33名(63.5%)、代謝拮抗薬等32名(61.5%)であった。 職種は、管理職5名、専門技術職15名、事務職9名、販売・営業職4名、生産工程職1名、輸送・機械運転職2名、建設・採掘職2名、清掃職2名、調理1名、教育1名、家事全般14名等であった。 今後は幅広い業種を対象とするサンプリングを継続することが求められる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
所属施設の倫理委員会承認後、協力医療施設で倫理審査を受けて、がん化学療法治療中の方へ質問票を配布する予定であったところ、新型コロナウィルス感染拡大となった。協力医療施設が感染症対策のため、最低限の診療活動のみとする方針を示し、研究倫理委員会の中止、外部者の出入りを中止しため、調査を本格的に開始することができていない。第3波と第4波の緊急事態宣言の間に、開始できた施設のみで細々と続けている。現在のところ、1年半程度の工程の遅れてが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
緊急事態宣言、新型コロナウイルスmRNAワクチン接種率の向上後に再開が見込まれる、予定施設での倫理審査を受け、調査票の配布を行う。また、研究期間を1年延長する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大により調査が滞った。また学会がウェブ開催とな旅費が不要となった。一年遅れの調査開始時に必要な会議準備環境、データ収集旅費、郵送費、統計解析ソフト、入力分析作業の謝礼等にあてる予定である。
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Research Products
(1 results)