Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、終末期患者の心理尺度を生成および信頼性、妥当性の検証を行う予定であったが、倫理審査承認及び対象者の選出が困難で完結していない。そこで計画の見直しを行い1年間の延長を申請した。本年度の実績は、データを収集分析の結果を基に概念モデルの構築を試みた。この研究結果は、2019年度関西看護医療大学紀要に論文(査読有、原著)発表を行った。論文テーマは「終末期のがん患者の死までの16日間の心理過程に関する探索的な研究」である。本結果により日本人特有の尺度項目の生成がより科学的なものとなった。また、共同研究者(Carl Becker)の業績では、・Taniyama Y., Becker, CB., Takahashi, H., Tokumaru, S., Suzuki, I., Okui, K., Gohori, J., Imai, Y., Morita, T. Listening to Sutra-Chanting Reduces Bereavement Stress in Japan. ・Ikeda, Y., Egawa, M., Hiyoshi, K., Ueno T., Ueda, K., Becker, CB., Takahashi, Y., Nakayama, T., Mandai, M. (2020) Development of a Japanese version of the Daily Record of Severity of Problems for Diagnosing Premenstrual Syndrome. 鎌田實、カール・ベッカー。輝く人生の「終い方」『潮』733号、176-183頁、2020年3月がある。以上研究成果は、終末期の心理に影響する、日本人の文化的背景、および死生観に関するものとして、本研究課題の重要な要素を含む。
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