2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of ' Palliative care evaluation program' for psychological distress of end of life patients
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17K12276
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Research Institution | Kansai University of Nursing and Health |
Principal Investigator |
下舞 紀美代 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (80458116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 和生 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (00281759)
古川 秀敏 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10316177)
BECKER CARL.B 京都大学, 政策のための科学ユニット, 研究員 (60243078)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 終末期 / 心理過程 / がん患者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である「終末期患者の心理評価尺度」を開発し、緩和ケアにおける心理的評価を行うことである。そこで、2021年度は、2020年度まで研究成果を基に、「死の過程にある人の心理過程の解明(「終末期」と「死の過 程」の用語の意味を明確にする)ことであった。そこで、まずは定義や概念が研究者や各学会によって異なる「死の受容」、「終末期」について文献検討をなった。検討した結果を、日本看護研究学会第47回学術集会にて、「死の受容」と「終末期」について発表した。 また、終末期にあるがん患者経験者が、今までにどのような苦痛を経験したかについて質問紙調査を行い、日本看護科学学会第41回学術集会で発表した。さらに、終末期がん患者の心の変化をより死が近い人を対象に面接調査を行った。関西看護医療大学の倫理審査の承認を得、各依頼施設の倫理審査の承認も得ることができた。対象人数は30名を予定しており現在25名、面接時間は250時間以上の調査が終了している。本調査の成果の一部を23rd International Congress on Palliative Careに投稿し査読を待っている。 本研究は、終末期患者の心理的評価尺度の開発であったが、新型コロナウイリス感染拡大予防のため、対象者が得られず尺度の信頼性妥当性の評価をすることができなかった。 なかでも臨死期のにしたい人に質問紙調査は、研究目的や内容の説明、質問紙の解答などは、倫理的に厳しい状況である。そこで、質的データーより概念の抽出、理論産生を現在行っている。最終報告の6月30日までに分析を終え、論文化を進める。
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