2019 Fiscal Year Annual Research Report
Essential Information Regarding Self-Care while Undergoing Chemotherapy
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17K12281
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Research Institution | Shizuoka Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
北村 有子 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (10364035)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん看護学 / がん薬物療法 / 副作用症状 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、がん薬物療法の副作用、特に見過ごされがちな副作用における副作用軽減の対処法について、がん専門病院の知識・経験を広く集積し、検討することを目的としている。 がん種と適応ライン別に、副作用とその対処法を1冊にまとめ、消化器、呼吸器、皮膚科の70レジメン91種類を2019年2月にWebで公開した。 今年度は、泌尿器、多診療科向けに対象拡大し、10冊を作成し、合計85レジメン109冊とした。また、既存説明書の副作用情報の更新を複数回実施した。公開時より2020年3月までのWeb累積ページビュー数は約32,000、累積PDFダウンロード数は約16,000であった。PDFの初回ダウンロード時に簡単なアンケートを設けており、その結果、ダウンロード利用者の属性は、「患者・家族・友人」3割、「薬剤師」4割、「看護師」「医師」「その他」が各1割であった。ダウンロード数の多い冊子は、免疫チェックポイント阻害薬や、最近用いられるようになったレジメンで、他にあまり発信されていない、比較的新しい情報ニーズがあることが推察された。 免疫チェックポイント阻害薬の副作用は多様で、まれではあるが重篤な副作用がいつでも出現する可能性がある。患者・家族がちょっとした変化に気づき、病院に電話相談できるように、A4判1枚に、副作用の主な自覚症状、実際に副作用のため緊急入院した患者さんの訴え(「だるい、食欲がない、ウトウトする」など)、相談すべきか判断するためのセルフチェック表と連絡先をまとめ、該当レジメンの説明書の最後に添付しており、院内の多職種で内容を見直し、修正を行った。
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Research Products
(4 results)