2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a family intervention program that promotes attachment using autonomic nervous system responses in premature infants
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17K12313
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Research Institution | Jobu University |
Principal Investigator |
堀金 幸栄 上武大学, 看護学部, 教授 (90588857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 眞理 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 客員教授 (20216758)
佐藤 真由美 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (40375936)
香取 洋子 北里大学, 看護学部, 教授 (90276171)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 早産児 / 自律神経系反応 / 声かけ / 母子相互作用 / 親子関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、早産児の自律神経系反応による応答性を活用し、面会時の効果的な声かけやタッチングを促すことで愛着を促すことを研究の目的としている。研究の成果が明確となれば、早産児の応答性について新たな知見を得ることができ、早産を経験した母親や父親が子どもと良好な関係が育まれるような親子相互作用の発達を促す家族介入プログラムの一案として提案できると考えた。 2018年から2019年にかけて予備調査を実施し、早産児とその両親4組のデータを収集した。両親が声をかけた時の早産児の自律神経活動の変化や両親のボンディングの変化を分析した。母親が声をかけた時の早産児の自律神経系反応の変化を母親にフィードバックすることで母親の子に対する気持ちがどのように変化したかをまとめた。父親にも同様に声かけをしてもらい、早産児の自律神経系反応の変化を父親にフィードバックすることで父親の子に対する気持ちがどのように変化したかを分析した。対象となる早産児への声かけは担当する看護師の場合と比べるとどうかも比較してみた。「赤ちゃんへの気持ち」の質問紙を用いてどのように変化したか、対象との関係性を示す「円環イメージ」を記入してもらい、分析した。 予備調査後、本調査を開始しようと計画していた2020年より新型コロナ感染症が蔓延し、研究協力施設でのデータ収集は困難となった。感染防止対策のため、両親の面会さえ中止している病院において、研究の実施は不可能であった。2021年度、2022年度も同様であり、研究の最終年度である2023年3月においてCOVID-19の終息には至らず研究の再開はできなかった。 早産児として出生した我が子に対する不安や焦りはこれまでも報告されている。子どもとの分離期間が長引くことでの親子関係の構築に課題が残ることも懸念されるため、研究に対する理解を求め早期に研究を再開していきたい。
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