2023 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of the mother-infant relationship and support for specified expectant mothers from the early postpartum period
Project/Area Number |
17K12314
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
香取 洋子 北里大学, 看護学部, 教授 (90276171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立岡 弓子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70305499)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ハイリスク妊産婦 / 特定妊婦 / 母子関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、特定妊婦または身体的・社会的ハイリスク母子を対象に、出産後早期における応答性の特徴を明らかにし,新生児に対する母親の応答性を高めるための看護介入プログラムを検討するための基礎的資料を得ることを目的としている。 2023年度は、入院中の特定妊婦とその新生児の授乳場面への参加観察とビデオ撮影を実施し,新生児に対する母親の応答性を高めるための看護介入(ハイリスク版)の検討に入る予定であった。しかし,調査実施施設が新型コロナウイルス感染症患者の受け入れ施設であったことから,5類移行後も病棟への入室等が慎重に進められ,制限の解除に時間を要し,予定していた調査を実施することができなかった。当初予定していた方法を実施することが困難であるため、介入プログラムの開発のための示唆をえることを目的に計画を修正し,文献検討を行った。日本語文献は,医学中央雑誌WebおよびCiNiiを用いて検索を行った。検索キーワードは,特定妊婦&母子関係では0件であったため,特定妊婦のみとし,ヒットした和文17件のうち,最終的に11件を分析対象とした。特定妊婦の定義が研究開始当時よりも,5年間で特定妊婦に関する報告数は増加していたが,特定妊婦に関する医療者の認識1件,退院調整や地域との連携1件,概念分析1件,若年の特定妊婦への支援2件であり,母子関係については,妊娠期の母親役割獲得過程1件,看護職を対象とした支援のプロセス2件,クリティカルパスの作成1件,精神疾患を有する特定妊婦の育児能力低下による養育困難や愛着形成不全1件,特定妊婦の育児志向不安定と支援の必要性に関する報告1件があった。特に新生児の育児に対する難しさは,若年や精神疾患を有する特定妊婦において課題となっていることが明らかになった。
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