2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Perceived Structure of Fertility among Never-Married Men and the Development of a Self-Perception Scale for Male Fertility
Project/Area Number |
17K12324
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
山口 典子 新潟医療福祉大学, 看護学部, 准教授 (90465469)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 妊孕性 / リテラシー / 尺度開発 / 男性不妊 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生殖年齢にある男性の妊孕性の知識とリテラシーについての尺度開発を目的とした。 最初に、妊孕性対する国内外の先行研究を精査し、妊孕性に対する知識とリテラシーについての尺度案として抽出した59項目について探索的因子分析を行った。また既存の尺度等との相関分析にて妥当性を検討、Cronbachα係数にて信頼性の検討を行った。 次に、作成した試作版妊孕性知識・リテラシー尺度の信頼性・妥当性の検証を目的とし調査実施に向けた研究計画書を作成、所属機関における倫理委員会の承認を得た。なお、男性の特徴を理解するため、女性も対象とする計画とした。 その結果、将来的に挙児希望のある男女648名が分析対象者となり、平均年齢は34.3±7.9歳であった。妊孕性知識・リテラシー尺度は、知識については19項目4因子「女性の妊孕性に影響する年齢と疾患に関する知識」「男性の生殖能力に影響する物理的リスクに関する知識」「男性の生殖能力に影響する生活習慣改善に関する知識」「男性の性機能と生殖能力に関する知識」、リテラシーについては18項目4因子「必要な時にパートナーや医療者に支援を求め、コミュニケーションをとることができる能力」「適切な妊孕性に関する情報を入手し正しく理解することができる能力」「妊孕性に関して得た情報から自分の状況に当てはめリスク判断をすることができる能力」「将来の妊娠のために意思決定をし行動に移すことができる能力」となった。合計得点および各因子のCronbachα係数は、.780~.904であった。 これらの結果から、生殖世代の男性、そして女性も対象とした妊孕性知識・リテラシー尺度の信頼性および妥当性が確保された。
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Research Products
(2 results)