2018 Fiscal Year Research-status Report
看護師の小児看護への技能転移における状況的組織デザインモデルの開発
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17K12375
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
川名 るり 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (70265726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有元 典文 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (30255195)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 学習転移 / 状況論 / 看護師教育 / 組織 / 小児看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、【調査1】【調査2】を実施した。具体的には以下の通りである。 1)【調査1】:今年度は、前年度実施した成人看護経験のある看護師への質問紙調査の結果分析を行った。調査1の目的は成人看護を主とするベテラン看護師が学習転移の基礎としてどのような看護対象(患者)理解をしているのかを明らかにすることであった。明らかになったベテラン看護師の対象理解の仕方について、共同研究者間でさらに討議し、分析を深めた。その結果、看護学における学習転移について一仮説を生成するに至った。この仮説生成の一部を共同研究者とともに公表した。 2)【調査2】:この調査は総合病院の小児病棟において行ったフィールドワークであり、前年度の予備的フィールドワークに続けて実施した本調査である。調査2の目的は働く場を異動した看護師のプロセスとしての転移を説明することである。フィールドとした病棟は、離職者ゼロの病棟であることから、看護師を引きつける職場環境としてモデル病棟になると考えた。小児病棟への異動を経験した看護師に焦点化して、テーマに合わせたフィールド記録と分析を円環的に実施した。現在はフィールドワークを終え、共同研究者と共に1年間の記録の分析を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年度計画として、1)質問紙調査の分析及び成果発表、2)フィールドワーク(本調査)を予定していた。 その結果、1)については分析を進め、すでに成果の一部を公表していることから、順調に進展していると評価できる。2)については、調査対象となる施設の全面的な研究協力を得ることができ、順調にフィールドワークを遂行することができた。1年にわたるフィールドワークにより、働く場を異動した看護師と病棟全体の変化の過程を記録することが可能となった。すでに本調査を完了するに至っており、順調に研究を進展させることができているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、質問紙調査の結果について、引き続き第二報として公表することを予定している。また、フィールドワークの結果の分析を進め、研究成果を公表する予定である。 なお、平成29年度に実施した研究成果を踏まえ、看護師の転移課題を日本特有の医療事情や社会情勢、看護教育の変遷と合わせて議論することが必要であると考えている。そこで、今後は国際学会での発表、海外視察を予定している。
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Causes of Carryover |
計画していた調査を順調に実施することができたため諸経費を減額できた(近隣での病院を確保できたため交通費を削減できた、施設を安価で利用できたため施設使用料を削減できた)。また、平成29年度~30年度の2年度に渡り経費を分散して使用することができた。それにより、平成30年度予算を次年度へ引き継ぐことが可能となった。データ分析に使用していたパソコンが壊れたため、購入費用として使用予定である。
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Research Products
(1 results)