2022 Fiscal Year Annual Research Report
Structur of care skills to promote mutual interaction between the parson with dementia and care robots
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17K12407
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
出貝 裕子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (40315552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大塚 眞理子 宮城大学, 看護学群, 教授 (90168998)
成澤 健 宮城大学, 看護学群, 助教 (90584491)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 介護ロボット / 認知症高齢者 / 交流 / 支援行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
便宜的標本抽出により選定した3施設8名の看護師・介護福祉士等を対象にした面接調査のデータを分析し、介護ロボットを使用した認知症高齢者の交流支援行動の構造を抽出した。分析対象である使用介護ロボットの種類は、ペット型ロボット、ヒト型ロボット、テレプレゼンスロボットの3種類であった。そして、これらの介護ロボットを使用する目的として共通して語られたのは〈楽しみや平穏といった安楽の増進〉〈活動性増進〉〈他者交流〉であった。 介護ロボットを用いた認知症高齢者の交流支援は、〈利用者と介護ロボットの予備的マッチング〉をした上で、〈介護ロボットとの交流の可否判断〉〈介護ロボットとの円滑な出会いづくり〉〈利用者‐介護ロボットの相互作用最大化〉〈介護ロボットによる交流継続の判断〉を経て終了し、終了後は〈活動内容の拡張に向けた検討〉をし、全過程を通じた〈安全性確保〉するというプロセスで行われていた。各段階の支援における具体的な支援行動は以下の通りであった(抜粋)。 介護ロボット使用前の〈利用者と介護ロボットの予備的マッチング〉では、個々の利用者の人となりや過去の経験から、「快刺激となりうるかの査定」「望ましい変化を生じうるかの査定」を行う。そして実際に介護ロボットを使用し始める段階では、〈介護ロボットとの円滑な出会いづくり〉として、個々の利用者にとっての「効果的な使用タイミングを逃さない」「介護ロボットに注意を向ける支援」をしながら、介護ロボットという「新しい刺激による緊張感を緩和し距離を縮める」「介護ロボットのもつ世界観の尊重」と「利用者個々の楽しみ方を尊重」することの両立、「利用者のしぐさから介護ロボットとの関係性を査定」を行う。
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