2022 Fiscal Year Annual Research Report
Best evidence project on guideline development with multiple evidence end of life care in older people with dementia
Project/Area Number |
17K12440
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
今野 理恵 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (10341372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 徳子 関西国際大学, 保健医療学部, 講師 (60775047) [Withdrawn]
山川 みやえ 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (80403012)
伴 美由紀 兵庫大学, 看護学部, 助手 (20780919) [Withdrawn]
牧本 清子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 客員研究員 (80262559)
松下 由美子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (50331806)
井上 久美代 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (70848291) [Withdrawn]
酒井 啓子 畿央大学, 健康科学部, 講師 (70880839)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アンブレラレビュー / 認知症高齢者 / アドバンスケアプランニング / 意思決定 / 質的統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症をもつ高齢者のEoL(End of Life)に関するガイドラインの基盤となるエビデンスの検証と看取りの現場への実装を目的とした。特に重要性が高いと判断されたACP(Advance Care Planning)について検証を進めた。COVID-19の影響で実装は遅れており、引き続き取り組んでいく予定である。 プロトコルがJBI(Joanna Briggs Institute) Evidence Synthesisで採択され、PROSPEROに登録の上で進めた。ACPの意思決定支援、認知症をもつ高齢者や家族、及び医療者にとってのACPの促進及び阻害要因についてアンブレラレビューを行った。5つの主要英文データベースおよびCochraneとJBIで2000年から2022年までに発表されたレビュー論文を対象とした。 計459件の候補論文から、38件の質的研究を包含した4件のレビュー論文を採用した。主題統合法(Thematic synthesis)により、16の記述的テーマ(descriptive themes)から成る5つの分析的テーマが構築された(analytical themes):1)認知症患者の希望の可視化、2)関係者間の良好な関係に基づく建設的な協働、3)終末期の代替意思決定に直面する家族の感情的混乱、4)ACPプロセスの開始の難しさ、5)医療者のACPに対する準備とコミットメント。 ACPを先延ばしたい本人と家族の思いがあり、認知機能の低下による意思確認の難しさなど、ACP開始のタイミングの見極めが大きな影響要因として抽出された。医療者との信頼関係や医療者自身のACPへの姿勢も大きな要因であった、 認知症をもつ高齢者とのACPにおける組織的・制度的に複雑に絡み合った障壁の克服へ向け、包括的で多職種がコミットし連携する戦略の必要性が示唆された。
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