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2017 Fiscal Year Research-status Report

医療介護混成チームで包括的に挑む施設入所重度要介護高齢者における便秘解消への試み

Research Project

Project/Area Number 17K12441
Research InstitutionHyogo University of Health Sciences

Principal Investigator

土田 敏恵  兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (10461170)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 増田 富美子  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (20461171)
山田 絵里  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (50783908)
宮前 奈央  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (50811668)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords便秘 / 下剤 / 排便パターン
Outline of Annual Research Achievements

介護老人福祉施設入所中の要介護度4以上の65歳以上で、研究協力の同意を得た18名のうち、トイレ誘導訓練試行となった3名、便秘による不定愁訴が強く研究継続が困難と判断された2名、データ収集と下剤投与のタイミングが合わずデータ収集が終了しなかった1名を除く12名(平均年齢84.6歳、男性2名女性10名)を分析対象とした。対象者の背景は、12名中7名が食事時以外は臥床状態で、主な併存疾患としては、認知症9名脳梗塞7名骨折等整形外科的疾患4名であった。研究期間中の3か月間の排便パターンは、下剤服用で毎日排便があるもの1名を除いて同一対象者であっても下剤なしで数日間排便が継続するときもあれば、屯用の下剤を服用しても数日間排便がない状態もあった。下剤は、10名が毎日服用しており、6名は刺激性下剤と塩類下剤の両方で、4名が塩類下剤のみの服用で、1年から6年間継続して服用していた。排便がない場合に屯用として服用する下剤は、すべて刺激性下剤であった。食事の1日平均摂取内容は、食物繊維10.2g、水分931ml、炭水化物176g、マグネシウム204g、総カロリー1,311calであった。下剤投与による腸蠕動の変化は、聴診では食前において下剤投与前4.3回/分下剤投与後5.3回/分、食後においては5回/分と5.3回/分であった。腸電図計による左下腹部の腸平滑筋の収縮(平均)は、食前において下剤投与前15分あたり2回下剤投与後2.5回、食後においては15分あたり2.3回と16分あたり2.8回であった。腹部単純エックス線写真では、下剤服用前後ともに腸管内に著明なガスの貯留を認めたのは8名、便の貯留は7名であった。超音波検査では、全員に結腸のハウストラとガスの貯留を認めた。
活動量や食事量、併存疾患などが類似していても排便パターンは対象によって大きく違うことから、集団ではなく個別的な分析が必要である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

データ収集前の測定機器の調整に時間を要した。また、研究対象者の排便パターンの複雑さからデータ収集が可能なタイミングと研究者の予定を合わせることが困難であった。

Strategy for Future Research Activity

当初、データ分析は集団のデータとして統計的に分析する予定であったが、排便パターンや下剤の使い方など個人差が大きいことが分かったため、研究対象者それぞれについて個別に分析する。
個々の分析結果をもとに栄養・下剤を含む薬剤・排便姿勢や排便を促進するきっかけなどについて便秘解消プランを検討する。

Causes of Carryover

研究対象者の減数により、腹部単純エックス線撮影費用が減額したため未使用額が生じた。
次年度は、対象者別の分析を医師・栄養士・理学療法士・薬剤師の背景を持つ研究者と介護職者で行い、それぞれに適した便秘解消プログラムを検討する。さらに介入研究に向けて準備を行う予定である。これらの研究に必要な交通費や物品の購入などに次年度使用額と平成30年度分として請求した助成金を合わせて使用する予定である。

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Published: 2018-12-17  

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