2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a support program for frail elderly with nocturia and associated life problems
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17K12455
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
竹田 裕子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (60598134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 光美 大分大学, 医学部, 准教授 (20364052)
原 祥子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (90290494)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / 夜間頻尿 / 下部尿路症状 / 訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
要介護状態に至っていない高齢者の下部尿路症状の状況,それに伴う生活への影響について,居宅に出向き,要支援高齢者に関わっている訪問看護師あるいは理学療法士等のセラピストがどのようなところから情報を捉え,どう対応しているのかについて明らかにすることを目的として,要支援1あるいは要支援2を含む要介護状態に至っていない65歳以上の高齢者を居宅で支援している訪問看護師と理学療法士等のセラピストに半構成的面接を実施した。訪問看護師などのケア提供者は,高齢者の夜間頻尿などの下部尿路症状につながる「疾患に付随する多様な症状や筋力の低下による排泄動作を観察する」ことを行っていた.また,外出や夜間の休息についての話題が出てきた際に,「タイミングを見計らい排泄状況や対処について聞く」配慮をしていた.さらに,使用後の排泄ケア用品があふれていないかなど「生活環境に目を向け療養生活が脅かされていないか判断する」ことや,下部尿路症状があることで外出を楽しめないなどの困りごとがあるのではないかと推測し,「高齢者の人となりを踏まえ活動に支障をきたしていないかアセスメントする」ことをしていた.そして,これまでの訪問や在宅ケアに携わっている他の職種とのやり取りの中から見えてきた,高齢者の「価値観を踏まえ夜間頻尿などの下部尿路症状に対するニーズを見極める」ことをしていた.加えて,排泄方法について一緒に決めることや,排泄の失敗が増えてくるにつれて,思い通りにいかない高齢者の思いに耳を傾ける対応をしていた.高齢者のもつ疾患や障がいと夜間頻尿を踏まえた下部尿路症状との関連を見極め,訪問を重ねる中で高齢者が自分なりに対処していることを確認し,外出などの活動や夜間の睡眠などの休息ができているのかアセスメントすること,自宅の環境や高齢者本人の価値観を踏まえて支援していくことが必要であると言える.
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Research Products
(2 results)