2020 Fiscal Year Research-status Report
医療依存度の高い在宅療養者の生活再構築におけるレジリエンスの概念化と看護支援
Project/Area Number |
17K12463
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
菊地 ひろみ 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (80433134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
御厩 美登里 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (90707564)
高橋 奈美 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (30452981)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 在宅療養者 / レジリエンス / 訪問看護 / 医療依存度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療依存度の高い在宅療養者が生活の再構築に至るレジリエンスの様相を明らかにし、看護モデルの提案を行うことである。2019年度に実施した、特別管理加算(Ⅰ) (Ⅱ)の対象となる在宅療養者13名を対象に実施した半構造化インタビューの結果をM-GTA(修正版グラウンデッドセオリーアプローチ)の手法を基に分析し、統合の結果をレジリエンス獲得のプロセスに集約した。分析結果を全国学会で公表した。 医療依存度の高い在宅療養者が生活の再構築に至るレジリエンスは、療養者の内的・個人的強さに促進的環境が加わり、スキルとコンピテンスを促進することにより、レジリエンスとして発現される。この三つのカテゴリーは循環し、さらに強化されていくとの仮説に至った。2019年度には13名の医療依存度の高い在宅療養者を対象にインタビューを行ったが、理論的飽和には達しておらず、インタビュー調査の継続が必要な状況である。また、本調査から導出した在宅看護モデルの適合性について、修正デルファイ法を用いるための専門家会議を開催する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は2019年度末に終了する予定であった。看護モデルを修正デルファイ法で検証するための専門家会議の開催が必要であるが、新型コロナ感染症拡大により実施のめどが立っていない。また、M-GTAによる理論的飽和を目指しており、さらにインタビュー調査を重ねる必要があるが、在宅療養者へのインタビュー調査ができない状況にある。 遠隔会議システムを使ったリモートインタビューを検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
在宅療養者へのインタビュー調査、専門家会議の開催が必要である。対面集合型の調査は当分実施できないため、遠隔会議システムを使ったリモートインタビュー、リモート会議を検討する。
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Causes of Carryover |
全国学会がリモート開催となり、旅費が不要となった。また、新型コロナ感染症拡大によりインタビュー調査、専門家会議の開催ができなかったことにより謝金の支出がなかったことによる。 実施予定の在宅療養者へのインタビュー調査、専門家会議の開催が可能となった段階で支出に充てる予定である。
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