2017 Fiscal Year Research-status Report
「オオキナ和」プロジェクトによる相互扶助を活かした地域包括ケアシステム開発
Project/Area Number |
17K12479
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Research Institution | Meio University |
Principal Investigator |
佐久川 政吉 名桜大学, 健康科学部, 教授 (80326503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂川 ゆかり 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助手 (00588824)
野口 美和子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 名誉教授 (10070682)
田場 由紀 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (30549027)
大川 嶺子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 准教授 (50162558)
安仁屋 優子 名桜大学, 健康科学部, 助手 (60756998)
山口 初代 沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教 (70647007)
大湾 明美 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (80185404)
下地 幸子 (シモジユキコ) 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (50804639)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 移民 / 地域包括ケアシステム / 相互扶助 / 高齢者 / アクションリサーチ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、沖縄県小離島における研究成果を応用し、ボリビア移民1世高齢者の「住み遂げたい」ニーズを実現するため、移住地の機関・住民組織を“つなぐ”アクションリサーチにより、地域包括ケアシステムを開発することである(“「オオキナ和」プロジェクト”と称する)。 研究計画は、2017年度から2019年度までの3年間で、アクションリサーチを展開している。 1年目(2017年度)は、準備期として、国内(大学内)では移民や地域包括ケアシステム等に関連する文献検討を行い、所属する大学における研究倫理審査の承認を得た。また、国外(ボリビアの移住地)には、2017年10月に訪問し、3年前に実施した「移民1世高齢者の健康と介護に関する調査」報告について、研究協力者(移民1世高齢者)や医療・福祉の専門職、関係者(オキナワ日本ボリビア協会、沖縄県人会、ボランティア等)に行った。 介入初期にあたるため、移住地での組織づくりのため医療・福祉専門職や関係者(オキナワ日本ボリビア協会等)との調整、介護サービス誕生のための会議やワーキンググループのメンバーの人選、ボリビアの移住地と沖縄県との遠隔通信での会議のインターネット環境・通信環境の確認を行った。さらに、認知症の悪化に伴い都市部の施設入所した高齢者の聴き取り調査、3年前の調査では把握できなかった1世高齢者の介護に関する聴き取り調査、約1年前に新設されたが4件しか利用されていないショートステイ施設の調査等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画は、2017年度から2019年度までの3年間であり、1年目(2017年度)は、準備期として、国内(大学内)では移民や地域包括ケアシステム等に関連する文献検討を行い、所属する大学における研究倫理審査の承認を得ることが出来た。 また、国外(ボリビアの移住地)には、2017年10月に訪問し、3年前に実施した「移民1世高齢者の健康と介護に関する調査」報告、移住地での組織づくりのため医療・福祉専門職や関係者との調整、介護サービス誕生のための会議やワーキンググループのメンバーの人選、ボリビアの移住地と沖縄県との遠隔通信での会議のインターネット環境・通信環境の確認等、ほぼ予定通りに実施できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
3年計画の2年目を迎えている2018年度は、移住地における介護サービス誕生のために会議やワーキンググループでの検討を行う。また移住地における移民1世高齢者への利用調査を行う。 3年目の2019年度は、介護サービス誕生のために各会議やワーキンググループでの検討を継続しながら、進捗状況等を踏まえて、課題を把握し課題解決を目指す。また、3年目は総括期でもあり、3年間の評価を行い他地域への波及の可能性の検討、報告書の作成を行う。
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Causes of Carryover |
1年目は予定通りに執行したが、27,109円が旅費の変動により残った。翌年度(2年目)の旅費として活用する予定である。
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Research Products
(1 results)