2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of home nursing simulation program using the e-learning system
Project/Area Number |
17K12490
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
春日 広美 東京医科大学, 医学部, 准教授 (30269295)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 浩子 東京工科大学, 医療保健学部, 准教授 (30583934)
遠山 寛子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10433989)
岩田 尚子 東京医科大学, 医学部, 助教 (30422752)
久長 正美 東京医科大学, 医学部, 助教 (60805406)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 在宅看護シミュレーション / eラーニング / 分岐型ストーリー / コンテンツ開発 / 在宅療養者の生活 / 在宅看護におけるアセスメント |
Outline of Annual Research Achievements |
完成した教材を5月14日に授業内で学生に紹介し、自己学習時間に利用するよう説明した。その結果、最終話まで視聴したのは履修登録者92名のうち63名、最終話後に自己の振り返りを記述したのは38名であった。データは通常の科目内課題として収集した。これに先立ち医学研究倫理審査を受審したが、研究計画どおりの承認は得られなかった。2学年比較および教材提供前に対象者の同意を得ることは承認されなかった。教材提供後にあらためて再審査を受けることが指示され、再受審で承認された。対象データは振り返りを記述した学生のもののみとなり、成績確定後の2020年2月にメールで研究協力を呼びかけ、19名から同意を得た。現在までに得られた結果は次のとおり。教材の学習のねらいに沿った課題ごとのカテゴリーの抽出で、それぞれ代表的なものは、【暮らしに表れる変化を見逃さず早めに対応する】、【生活に表れる生き方や価値観を理解する】、【療養者を多面的にとらえる方法を身につける】、【療養者は固有の生活を送っている】、【予測的に広範な観察を緻密に行う】であった。課題間共通の頻出語は、「生活」はいずれも上位だが、「アセスメント」は後半の課題ほど少ない。サブカテゴリー数で比較しても、「生活」に関するものは26個、「観察」は14個、「アセスメント」は3個で後半の時期の課題ほど少なくなった。しかし、早期の課題から在宅療養者の〈小さな変化に気づく〉などの萌芽的な視点が、のちに〈見えない変化に気づく力〉、〈観察は技を使って広範な視点で行う〉などとなり、学習に広がりを見せていた。学生には在宅療養者の「生活」を理解することについて具体的な意識づけがされており、また、「観察」や「アセスメント」は、その後の学習の段階を追って発展させていた。初期の学習段階で教材を利用したことがこれらの意識づけに寄与した可能性があった。
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Research Products
(4 results)