2023 Fiscal Year Annual Research Report
THE SUPPORT PROGRAM FOR NURSES WORKING IN THE FIELD OF ADDICTION
Project/Area Number |
17K12507
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
寳田 穂 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (00321133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
夛喜田 惠子 愛知医科大学, 看護学部, 教授 (50226966)
高間 さとみ 鳥取大学, 医学部, 講師 (90588807)
谷口 俊恵 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (20757455)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | アディクション / 看護職者 / 支援プログラム / 感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、「アディクション問題にかかわる看護職者支援モデル(支援モデル)」をもとに「看護職者支援プログラム(支援プログラム)」を作成・実施し、効果について分析・解釈を行い、「看護職者支援プログラム」を開発することである。支援モデルについては、2017年度にTranscultural Nursing Society(アメリカ開催)にて発表した。さらに検討を加え、支援プログラムを作成し、2018年度に実施した。支援プログラムは、1回につき2時間、1部「ゲストスピーカーからの話題提供(実体験に基づいた情報や知識)」、2部「サポートグループ(意見交換、批判や議論はしない)」の構成とし、1か月に1回、計8回行った。支援プログラムの効果は、参加者へのアンケート調査および質的インタビュー調査にて分析・考察し、2019年度に支援プログラムの意義をInternational Council of Nurses Congress 2019(シンガポール開催)にて、アンケート調査の結果を第39回日本看護科学学会にて発表した。2020年度は研究活動がすすまず、2021年度に、質的インタビュー調査の結果を第41回日本看護科学学会にて発表した。 以上のような成果発表、再検討を行う中で、支援プログラムでは参加者の認識としてアディクションに対する感情、価値観、行動面での変化が生じ、支援モデルでめざしていた効果が確認できた。アディクションに対すネガティブな感情は、かかわりの拒否やケアの質の低下につながる傾向にあるが、そういった感情や行動の変化には、何に価値をおきケアをおこなうか個人の価値観の変化の影響が大きいと考えられた。2022年度~2023年度にかけて、本研究の成果を報告書(A4頁数74)としてまとめ、アディクション看護の研修を行っている日本精神科看護協会および研究参加者、協力者に公開した。
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