2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a health support program of elementary school students with developmental disorders who are enrolled in regular classes
Project/Area Number |
17K12565
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系, 名誉教授 (90336660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 由美子 筑波大学, 医学医療系, 名誉教授 (30347372)
神尾 陽子 お茶の水女子大学, 人間発達教育科学研究所, 客員教授 (00252445)
吉田 一子 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (70369130)
大宮 朋子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90589607)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 発達障がい / 健康支援スキル / 小学生 / 通常学級 / プログラム開発 / 養護教諭 |
Outline of Annual Research Achievements |
養護教諭が行う通常学級に在籍する発達障がいのある小学生(疑いも含む、以下発達障がい児と記す)への健康支援スキル向上のためのプログラムを開発するために質問紙によるプログラム評価を行った。2018年8月にプログラムに基づく研修会を参加者20名で開催した。本年度は1年後のフォローアップ調査として、業務遂行上の変化、児童への気持ちの変化、職業性ストレス、セルフエスティーム、心身の訴え等について、2019年8月~9月に郵送法にて質問紙調査を行った。回収数15、育児休暇中のため無回答1を除く14(有効回答率70%)を分析した。2019年4月に5人が学校を異動していた。回答の得られた14校すべてに発達障がい児は在籍していた。 1年後の業務遂行上の変化では、『とても変化した』1人(5%)、『やや変化した』8人(40%)で、変化した内容は『担任へのアドバイスの増加や綿密な情報交換』、『スムーズな他機関との連携』、『児童への接し方を児童の立場で常に考えるようになった』などであった。 1年後の児童への気持ちの変化では、『やや変化した』が8人(40%)で、その内容は『子どもの気持ちに寄り添えるかよく考えて関わるようにしている』、『障がいの特性を考える』、『子どもの背景や状態をイメージしやすくなった』、『自分の思いだけでの関わりはしないように気を付けている』などであった。 養護教諭の変化として、職業性ストレス、セルフエスティーム、心身の訴えについて、それぞれの尺度を得点化して、これまでに実施していた研修参加前・参加直後・参加3か月後のデータに1年後のデータを加え、時期を要因とした1要因分散分析を行った結果、いずれも有意な差は認められなかった。 以上の結果から、1年後の評価においても参加者から肯定的な評価を得ることができ、養護教諭対象の発達障がい児健康支援プログラムとして貢献できることが示唆された。
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Research Products
(1 results)