2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of educational program on cancer prevention for parents and children
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17K12569
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
照屋 典子 琉球大学, 医学部, 教授 (10253957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂川 洋子 琉球大学, 医学部, 名誉教授 (00196908)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | がん教育 / 小学生 / がん体験者 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年2月、沖縄県内A小学校の小学6年生(69名)を対象に、がん体験者による「いのちの授業」を行い、がんやがん患者への理解の状況を把握することを目的として、授業後のふりかえりワークシートの質的分析を行った。保護者より承諾を得た児童(59名)のワークシート分析の結果、「がんについてわかったこと」について100件の記述があり、①2人に1人がかかる身近な病気、②気を付けていてもかかる生活習慣病の1つ、③症状が出るがん、出ないがんがある(気づかないがんがある)、④がんにかかっても普通通りの生活ができる、⑤様々な種類、タイプのがんがある、⑥放射線や手術など様々な治療があり、髪が抜ける等の副作用がある等の回答がみられた。「がんやがん患者のイメージで変わったこと」については100件の記述があり、①がん患者は元気で前向き、②以前はがん患者に対して暗い、車いす、元気がないというイメージがあった等であった。自分や大切な人ががん予防、早期発見するためにできることについては103件の記述があり、①予防法(規則正しい生活、運動、食事、禁煙、節酒など)を行う、②検診や健康診断にいく、③大切な人にも検診、受診をすすめる等であった。がん患者について理解するためにできることについては75件の記述があり、①今日学んだことを(がんやがん患者について)他者に伝える、②がんについて学ぶ、③がん患者の話を聴く、④がん患者に対して可哀想と思わず、応援する気持ちをもつ、等であった。以上のことから、がん体験者から「いのちの授業」を受けた小学生は、がんに対するネガティブなイメージが変化し、がんやがん予防に対する学びを得るだけでなく、がん体験に伴うつらさやがんになっても普通に生活できることを理解するなど、がん患者に対する理解が深められたことが示唆された。
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Research Products
(1 results)