2018 Fiscal Year Research-status Report
受け持ち地区に対する市町村保健師の地区マネジメント評価指標の開発
Project/Area Number |
17K12582
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
石川 麻衣 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (20344971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)
川本 美香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10633703)
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584334)
畠山 典子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80806042)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 地区マネジメント / 市町村保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、受け持ち地区に対する市町村保健師の地区マネジメント評価指標を開発することである。3年間の研究期間を通じて、全国市町村の保健師が受け持ち地区に対して行っている地区マネジメントの評価の実態を明らかにし、これをもとに、市町村保健師の地区マネジメント評価指標を作成することを目指している。 平成30年度は、前年度に行った分析の成果である地区マネジメントの枠組みをもとに、地区マネジメント評価枠組みの試案を作成した。 市町村保健師の地区活動に関して、実践内容と保健師自身の試行・判断について詳細な記述のある実践報告を収集し、これを、地区マネジメントの枠組みを用いて活動内容を分類し、活動内容毎の評価の内容と課題を整理した。また、保健師の地区活動に造詣の深い専門家に対するヒアリング調査を実施し、地区マネジメントの内容と評価に関する意見を聴取した。 その結果、地区のニーズや課題にへの対応として行っている地区活動自体に対する活動マネジメントに加え、その活動の中で、①保健師自身の専門性の向上と発揮、および②制度や活動条件の変化への適応、という2つの視点から、企画・実施・評価・改善というマネジメントのサイクルを回転させているかどうかを評価することが、評価の方針として重要であることが明らかとなった。 これらの調査・分析の結果をもとに、既存の保健師活動の評価指標・尺度との比較検討を行いながら、市町村保健師の地区マネジメント評価枠組み(試案)を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マネジメント指標試案作成ののち、本年度中に検証のための調査を行う予定であったが、ヒアリングの実施過程の中で、マネジメント概念の共通理解を図るのが困難であることが分かり、地区マネジメントの概念及び定義の再検討を行うことに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度は、今年度の成果をもとに、試案の検証と洗練化を行い、指標案を完成させる予定である。
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Causes of Carryover |
本年度実施する予定であった検証調査を、研究の遅れにより、次年度に実施することになったため。
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Research Products
(1 results)