2018 Fiscal Year Research-status Report
脆弱性を有する生活困窮者へのマージナルケアモデルの構築
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17K12584
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
時長 美希 高知県立大学, 看護学部, 教授 (00163965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川本 美香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (10633703)
石川 麻衣 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (20344971)
小澤 若菜 高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584334)
畠山 典子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80806042)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脆弱性 / 公衆衛生看護 / 生活困窮者 / マージナルケア |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、1.脆弱性を有する生活困窮者への支援に関する研究枠組みを作成することを目指して、(1)脆弱性から生じる対処能力の向上、回復力や強靱性の増進、エンパワーメント、社会的支援の形成促進などに関連する国内外の文献を検討し、脆弱性を有する生活困窮者の支援を整理する。(2)整理した支援を分析し、脆弱性を有する生活困窮者への支援に関する研究の枠組み・インタビューの枠組みを作成する、ことを計画していた。 また、2.保健師が実践している生活困窮者への支援について、インタビューによるデータ収集・分析・支援活動全体像の作成をすることを目指して、(1)生活困窮者への公衆衛生看護実践を行った経験5年以上の保健師10名程度をインタビューの対象として、研究の目的、内容を文書で説明し、同意の得られた者を対象者とする。データ収集はインタビューガイドを作成して面接を行う。(2)データ収集の視点とデータ分析は、①生活困窮者の脆弱性や脆弱性から生じる課題への支援について具体的に語ってもらう。実践活動を語ってもらう中で、脆弱な対象との関係形成、脆弱性や脆弱性から生じる課題のアセスメント内容、個人の対処力や回復力を増進させる支援、地域や社会への支援について、データを得ることができるようインタビューをすすめる。②面接で得られたデータから、生活困窮者の脆弱性や脆弱性から生じる課題への支援を分析する、ことを計画していた。 しかしながら、研究を推進することができず、脆弱性を有する生活困窮者への支援に関する研究枠組みについて検討している段階にとどまっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究責任者の状況として、大学内の運営に関する役割を遂行すること、大学外の社会的貢献活動を遂行すること、2019年に高知県で開催する学会の企画・保健師教育機関協議会のブロック役員の役割を遂行すること、などを優先する必要性が生じ、研究を遂行することができなかった。また、研究分担者の個別的な状況を勘案したため、指導体制や協働体制を調整することが十分できなかったことが遅れている理由である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究責任者の業務調整、役割調整を行う。また、研究分担者との協働体制について見直し、研究補助者の導入を検討する。
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Causes of Carryover |
平成30年度は、1.脆弱性を有する生活困窮者への支援に関する研究枠組みを作成する、2.保健師が実践している生活困窮者への支援について、インタビューによるデータ収集・分析・支援活動全体像の作成をする、ことを目指して、具体的な研究計画を立案していた。 しかしながら、研究を推進することができず、脆弱性を有する生活困窮者への支援に関する研究枠組みについて検討している段階にとどまっているために、次年度に研究費を使用することにしている。従って、平成30年度の計画に基づいて研究費を使用する。
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