2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Empirical Study of Core Evaluation Indicators for Public Health Nurses to Promote the Construction of a Community Health Care System
Project/Area Number |
17K12608
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
成木 弘子 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 教授 (30237622)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 仁 目白大学, 看護学部, 准教授 (10512361)
堀井 聡子 富山県立大学, その他部局等, 研究員 (70617422) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保健所保健師 / 地域包括ケアシステム / 地域医療システム / 評価指標 / プロセス評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、地域医療システム構築を推進する保健所保健師のコア評価指標の開発を目的として実施した。これまでの研究で地域医療システムの構築段階の評価指標を開発し、今年度は全国の都道府県型保健所350カ所に郵送調査を令和4年12月30日から令和5年2月27日まで実施し、返送159通(回収率45.4%)、その内、地域包括ケアあるいは在宅医療システムの構築に取り組んでいる保健所106カ所(有効回答率30.3%)に分析を行った。 地域医療システムの段階としては、創設期(現状を把握している段階)、構築期(連携体制の構築段階)、維持期(連携体制の運用段階)、発展期(連携体制の評価・改善段階)の4段階とした。地域医療システムの段階の評価指標としてこれまでの研究に基づき「関係者・関係機関で共有する為の体制構築の目標を設定している」など21項目とし、各項目を「1点:まったくあてはまらない」から「4点:とても当てはまる」とし、合計84点とした。 分析は地域ケアシステムの4段階と評価指標について検討した。その結果、システムの構築段階について回答があった102か所のシステムの構築段階の評価指標の状況を整理した。創設期3件(2.9%)総得点47.67点(平均2.27点)、構築期31件(30.4%)総得点51.6点(平均2.46点)、維持期47件(46.1%)総得点57.08点(平均2.72点)、発展期21件(20.6%)、総得点64.95点(平均3.09点)であった。構築期~発展期の3つに関して変化の状況を検討した。21項目の評価指標の内、19項目は構築段階を追うごとに得点が高くなっていくことを確認した。 本研究はcovid-19の感染拡大の終盤で実施せざるを得ない状況であったために、通常の関係機関との連携体制を十分に反映できていないと考えられるが、更に評価指標間の関係の検討を進める予定である。
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