2017 Fiscal Year Research-status Report
Improve an efficacy of defibrillation therapy by implantable cardioverter defibrillator
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17K13042
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
近藤 祐介 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (90771858)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 除細動閾値試験 / 植込み型除細動器 |
Outline of Annual Research Achievements |
予定通り、下記の手順で実験を行った。 1) 豚の冠動脈を開胸下に結紮にて急性心筋梗塞による心不全モデルを作成する。2) その後に、経静脈的に右心室の心筋心内膜側に植込み型除細動器(ICD)のショックリードを留置し、ICD 本体(ジェネレーター)と接合する。そして、左胸部皮下にポケットを作成してICD 本体を植え込む。(図1)3) ICD の心室リードよりペーシングを行い、右室心筋の心筋反応速度を求める。500ms.間隔で心室連続刺激を行い、心内心電図上で脱分極時の第0 相から第1 相のpeak to peak の長さを測定して心筋反応速度を求める。(図参照)また、リード抵抗値など、各種電気的パラメータを測定する。4) 過去の報告(Kroll M, et al. J Interv Card Electrophysiol.2007;18:247-63.)をもとに至適「パルス幅」を決定する。5) ICD より直流通電を行い、心室頻拍を誘発し、工場出荷時の初期設定である「チルト固定設定」にて除細動閾値テストを行う。6) 次に5)と同じ同様の方法で、今度は「パルス幅固定設定」にて除細動閾値テストを行う。 4頭において、実験を行った。2頭は、「パルス幅固定設定」の方が、低い除細動閾値であった。残りの2頭においては、共にICDでは除細動できず、体外式除細動を用いた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、6頭~8頭程度の豚において、開胸下に脂肪を冠動脈に挿入することで、急性心筋梗塞モデルを作成し、除細動閾値試験を行うことを予定している。また、2018年5月にボストン開催されるHeart Rhythm Societyでの研究発表が予定されているため、そこでのディスカッション等の結果で追加実験の必要性などを模索する予定である。
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Causes of Carryover |
2018年5月に米国のボストンで開催されるHeart Rhythm 2018にて、研究成果の発表を行うことが決定したため、そこでのディスカッションにおいて、今後の実験の内容を再検討するため、予算(実験費)をキープしている。
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Research Products
(1 results)