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2018 Fiscal Year Research-status Report

Creation of evaluation method of risk cognitive ability based on time pressure theory

Research Project

Project/Area Number 17K13044
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

有久 勝彦  国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 講師 (90711359)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsリスク評価 / ヒューマンエラー / 医療事故 / 転倒・転落 / タイムプレッシャー / 医療・福祉 / 医療技術評価
Outline of Annual Research Achievements

平成30年度は、昨年度作成したリスク予知に対する評価法であるTime Pressure-Kiken Yochi Training効果測定システム(以下、TP-KYT)の評価法としての妥当性を検証するため、メンタルワークロードの評価であるNASA Task Load Index(以下、NASA-TLX)と前頭葉の機能評価であるN-CAB新版認知能力検査(以下、N-CAB)との相関について確認を行った。
NASA-TLXとの相関については、Expertにおいては相関がみられなかったものの、Noviceにおいては相関がみられる結果であった。これはExpertのほうがリスク予知の際に精神的な負荷を意識せずに予知しているという結果であり、今まであまり触れられていなかったリスク予知と認知負荷との関係性を示唆する結果となった。N-CABとの相関については、データ取得に時間がかかる評価でありデータ数がまだ少なく結果を確認する状況には至っていない。また、リスク発見の際の違いを視線分析により量的に解析するため、ExpertやNon Expert、およびNoviceに対して視線解析装置であるTobii Pro Glasses 2を用い視線移動距離、視線注視時間の差を比較した。視線分析の結果、Expertはリスクを発見する際に他の群に比べ視線移動距離が大きく視線注視時間が短いことが分かった。これはExpertのリスク発見には全体を俯瞰してみていることが特徴であることを示唆している。
今後、さらにN-CABおよび視線解析のデータ数を増やし、TP-KYTの評価法としての妥当性についてさらなる解析を進めていく必要がある。
また、昨年度の研究結果に関する報告として、日本誌「作業療法・福岡」にて掲載し、海外誌「Quality Management in Health Care」に掲載予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成30年度実施予定であったTP-KYTと他の評価との相関を調査するにあたり、N-CABについては結果を出すまでの充分なデータ数がまだ揃っていない。Tobii Pro Glasses 2を用いた視線解析については一定の結果を示すことができたが、さらにデータ数を増やし解析方法を検討することで今までの結果に追記をしていく必要がある。
しかし、概ね当初予定していた進行状況には合わせることができており、部分的にみると若干進行状況は遅れているが、経過は順調に推移していると考える。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、今までの研究結果を基にし、作成したリスク予知の評価であるTP-KYTについてN-CABとの相関について検証を進めていくこととする。また、視線解析については、ExpertとNoviceの違いは明らかとなったが、Expertとそれに近いNon Expertの違いを明らかにするには至っていない。さらにNon Expertのデータを収集することでリスク予知のExpertの要素を明らかにする。
本年度は研究期間を延長したことによる最終年度となるため、これまでの研究結果の公表に加え、さらに視線解析についての結果を公表する予定である。

Causes of Carryover

次年度使用が生じた理由として、N-CABのデータ取得に係る旅費交通費を使用できなかった背景が考えられる。翌年度分の使用計画としては、N-CABのデータ取得に係る旅費および人件費・謝金として使用する予定である。

  • Research Products

    (11 results)

All 2019 2018 Other

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (7 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Development and Testing of Visual Tool for Assessing Risk of Falls2019

    • Author(s)
      Katsuhiko Arihisa, Akihiko Yamamoto, Tatsuhiro Hayashi, Ayu Hayashi, Chinami Ishizuki, Hideki Miyaguchi
    • Journal Title

      Quality Management in Health Care

      Volume: in Press Pages: in Press

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] リスク予知能力を評価する“Time Pressure-Kiken Yochi Training効果測定システム”試作版の開発とその妥当性および信頼性の検討2019

    • Author(s)
      有久 勝彦、山元 昭彦、林 辰博、林 亜遊、石附 智奈美、宮口 英樹
    • Journal Title

      作業療法・福岡

      Volume: 第17号 Pages: 35-39

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 学生と医療従事者のリスク予測時における認知的負荷の違いについて2019

    • Author(s)
      有久 勝彦、松野 豊、山元 昭彦、林 辰博、林 亜遊、石附 智奈美、宮口 英樹、原口健三
    • Journal Title

      リハビリテーション教育研究

      Volume: 第25巻 Pages: 214-215

  • [Presentation] リスク予測評価であるTP‐KYT効果測定システムの簡易版の作成と妥当性の検討2018

    • Author(s)
      有久 勝彦
    • Organizer
      第52回日本作業療法学会
  • [Presentation] セラピストと作業療法学生のリスク認知の探索的分析―テキストマイニングによる分析―2018

    • Author(s)
      林 亜遊
    • Organizer
      第52回日本作業療法学会
  • [Presentation] TP‐KYT効果測定システムにおけるリスク予測得点による眼球運動の特徴の比較―アイトラッカーによる分析―2018

    • Author(s)
      石附 智奈美
    • Organizer
      第52回日本作業療法学会
  • [Presentation] TP‐KYT効果測定システムにおける検者間信頼性と検者内信頼性の検証2018

    • Author(s)
      山元 昭彦
    • Organizer
      第52回日本作業療法学会
  • [Presentation] TP‐KYTを用いた後方視的コホートによる予備的研究―2年間の追跡研究―2018

    • Author(s)
      林 辰博
    • Organizer
      第52回日本作業療法学会
  • [Presentation] 時間的制約下における状況予知課題を用いたリスク評価(TP-KYT効果測定システム)の妥当性の検討2018

    • Author(s)
      有久 勝彦
    • Organizer
      第8回国際医療福祉大学学会
  • [Presentation] 学生と医療従事者のリスク予測時における認知的負荷の違いについて2018

    • Author(s)
      有久 勝彦
    • Organizer
      第31回教育研究大会・教員研修会
  • [Remarks] 臨床家・教育者のための生活リスク・コミュニケーション研究会

    • URL

      http://seikatsurisk.kenkyuukai.jp/special/?id=24168

URL: 

Published: 2019-12-27  

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