2017 Fiscal Year Research-status Report
Sport consumers' support for sport organizations: An integration of social identification theory and social capital theory
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17K13163
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
吉田 政幸 法政大学, スポーツ健康学部, 准教授 (60557445)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | プロスポーツ / スポーツ観戦 / ソーシャル・キャピタル / 社会的アイデンティティ / 幸福感 / スポーツマーケティング / スポーツ消費者行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はスポーツにおけるコミュニティ形成と組織マネジメントの関係性を検証するため、3ヵ年計画のもと、スポーツ消費者の間で形成されるソーシャル・キャピタルがスポーツ組織のために行う支援的行動とどのように関係しているかを明らかにする。研究1年目はプロサッカーを研究環境としてアンケート調査を実施し、ソーシャル・キャピタル関連の要因と組織同一視関連の要因の関係性を検証することであった。調査では独立変数と従属変数の因果関係をより正確に分析するため、追跡調査を実施した。 研究1の1回目の調査はインターネット調査会社のサービスを利用して7月に行い、東京都在住で地元のプロサッカークラブの観戦に興味のある1030人からデータを収集した。測定内容は人口動態的特性(e.g., 性別,年齢,居住地、社会経済的特性(e.g., 学歴,職業)、行動的特性(e.g., 観戦頻度,応援年数)に加え、心理的変数(ソーシャル・キャピタル関連の要因、組織同一視関連の要因、主観的幸福感)などであった。心理的尺度は先行研究(e.g., Carlson et al., 2009; Tsai & Ghoshal, 1998)を参考に設定した。 研究1の2回目の調査はシーズン終了後の12月に実施し、1回目の調査と同様の回答者に再度アンケートを依頼し、618人から回答を得た。測定内容は1回目の調査と同じ質問項目であった。計画通りに2度に渡る追跡調査を行い、現在までにデータ入力と基礎集計(記述統計)を完了している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由はインターネット調査会社のサービスを利用し、計画的に調査に取り組んだからである。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は異なるコンテクストでさらにデータを収集するとともに、理論に基づいた仮説検証を行っていく予定である。コンテクストについては、当初市民マラソンを予定していたが、どれも冬季の開催であり、年度末にならないとデータ収集が難しい。そこでシーズンを通じてデータ収集が可能なプロ野球の観戦者を対象としたアンケート調査へと変更する予定である。
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Causes of Carryover |
理由はインターネット調査と学会参加費が当初予定した費用よりも抑えられたためである。次年度に繰り越した研究費は、研究の精度を高める目的で、より多くのサンプルを抽出するためのアンケート調査において支出する予定である。
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