2017 Fiscal Year Research-status Report
サッカーの「止めて蹴る」技術に関するバイオメカニクス研究
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17K13169
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Research Institution | Hiroshima Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
房野 真也 広島文化学園大学, 人間健康学部, 准教授 (30551634)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | サッカー / キック動作 / インサイドキック / 動いているボール / スポーツバイオメカニクス / 動作分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
実際の試合で,静止したボールを蹴る場面は少なく,動いているボールを蹴る場面が圧倒的に多く,その中でも,動いているボールを「止めて蹴る」場面が最も多い。そこで,本研究は「止めて蹴る」の技術を解明することを目的としている。この研究により,「止めて蹴る」技術は,どういった動きなのか,どのような止め方,蹴り方をすればいいのか,右から転がってくるボールと左から転がってくるボールを扱う際,動きに違いはあるのかなどが明らかになる。さらに,「止めて蹴る」という技術のエビデンスが本研究から得られれば,体育の授業などで初めてサッカーをする人に対して,ボールを「止める」,ボールを「蹴る」という2つの技術を合わせた「止めて蹴る」という技術指導に活用できるという点において,競技スポーツにおけるサッカーだけでなく,体育授業におけるサッカーの指導現場にも生かすことができる。 平成29年度は、一定速度・コースでボールを供給することができるボールマシンを作成するために試作品を作成した。試作品から出されたボールの速度・コースの安定性及び再現性について確認するため,研究協力者の所属大学に設置されているモーションキャプチャシステム(120fps)を用いて実験を行った。予備実験として,大学サッカー部員3名により,試作品から出されたボールを使い,「止めて蹴る」を実施した。実際の試合と比較し,ボールの速度・コースはどうか被験者にインタビューを行い,実際の試合により近づけるために試作品を改良し,ボールマシンの作成を行った。 平成30年度は,作成したボールマシンを使用し,本実験を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度は,当初の計画通りボールマシンの試作品を作成し,それらを使い予備実験を行うことができた。さらに,予備実験の結果から試作品を改良し,本実験で使用するボールマシンの作成を行うことができており,当初計画した研究計画はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
作成したボールマシンを使用し,当初の計画通り様々な方向からボールの供給を行い,「止めて蹴る」の技術の解明を行う。なお,明らかになった結果は,学会発表ならびに論文投稿を予定している。
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Causes of Carryover |
予定していた学会発表を行わなかったため、旅費の支出が少なくなった。平成30年度は、当初計画していた通りに実験を行い、学会発表、論文投稿を行う。
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