2020 Fiscal Year Research-status Report
Creating and verifying the effect of a mental health education program focusing on self-monitoring and help-seeking
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17K13208
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
金田 渉 帝京大学, 医学部, 助教 (30778353)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学校保健 / 思春期 / メンタルヘルス / 精神保健 / 精神医学 / アウトリーチ / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
①論文執筆:中山書店「講座 精神疾患の臨床 第2巻 統合失調症」に、本研究で得られた知見を盛り込みつつ『学校精神保健』というタイトルの論文を発表した。(主著者:2020年6月刊行)。思春期の精神的健康に関する大規模コホートである東京ティーンコホートと共同し、査読付き論文4報を発表した(共同著者)。 ②副読本作成:当研究の成果物として作成した高校生向け教材「うつむいているあの子のことが、このごろ少し気になる」を用いて、2020年3月に、都内1校100人程度を用いてテスト授業を実施した。これは、2022年度から改訂される保健体育の新学習過程にも対応する内容である。同授業においては、セルフモニタリング・援助希求を中心に質問紙調査を行い、効果実証を行う予定であった。しかし、新型コロナウィルスの影響下において学校の協力が得られず、見送りとなった。なお、同副読本は、web上に一般公開されており、冊子体初版5,000部に加えて、埼玉県私立高校12校を対象に、6,500部が配布された。 ③アウトリーチ:高校教諭向けに、本研究のテーマであるセルフモニタリング・援助希求を主題とした精神保健研修会を1回実施した。また、学校精神保健と臨床精神医学との連携として、都立高校へ計7回の訪問を行い、精神保健相談および個別ケース検討会を行った。この活動により、精神的不調が発見さ れ精神科受療につながったケースが2例あり、研究活動の社会還元として意義があった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度に作成した教材「うつむいているあの子のことが、このごろ少し気になる」を用いて、実際の授業、さらに効果検証(直後・6ヶ月後)を実施する予定 であったが、新型コロナウィルス禍の影響から、2020年度も実施ができなかった。 しかしながら、学校現場で生徒や教諭らにプログラムを紹介することは進んでおり、特に埼玉県内では副読本6,500部を配布することができた。学校で精神的危機にある生徒をピックアップして、精神科医療につなげる実践もできた。本研究で得られた知見を、書籍や研修会のかたちでフィードバックすることもできた。 以上を総合し、研究進捗は「やや遅れている」と自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
上述のとおり2020年度に実施が叶わなかった、生徒向け教育プログラム冊子(副読本)を用いた授業を展開する。PowerPoint形式で、実際で授業に用いることができる資料を作成する。同時に授業前後で生徒/教諭への質問紙を実施し、セルフモニタリングや援助希求の知識・態度・行 動がどのように変化するかを解析し、学術発表を目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症の影響から学校でのアンケートが実施できず、実務作業が大幅に減少したため、各項目に余剰が生じた。そのため、研究を期間1年間延長し、2021年度に繰り越しすることとした。
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