2021 Fiscal Year Research-status Report
パンジャーブ移民による文化空間の共有と文化的実践に関する人類学的研究
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17K13591
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
東 聖子 近畿大学, 国際学部, 准教授 (00735102)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 移民 |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナウィルス感染拡大の影響により、おもに文献調査を実施した。パンジャーブ移民のおかれている状況を、カナダの移民政策、インド・パンジャーブの社会状況をふまえ、整理した。これにより、カナダにおいてインド・パンジャーブ移民のおかれてきた状況の変遷を踏まえて、現在の文化実践のあり方を考察できるようになった。パキスタン・パンジャーブについての文献調査が不十分ではあるが、今後実施し、インド・パンジャーブとパキスタン・パンジャーブそれぞれの社会背景を比較し、違いを考慮しながら、現在の両移民が共有する文化空間について分析する。 また、カナダでの参与観察およびインタビューの代わりに、カナダ在住の移民とインターネット通話により、移民ネットワークやコミュニティ活動、インドおよびパキスタンとの往来、カナダでの信仰実践について聞き取りをおこなった。コロナウィルス感染拡大以降、移民が共有する文化空間自体や、共有する文化空間へ赴く機会が減少しているとのことだが、感染拡大前と後を比較することで、文化空間やそこでの実践の特徴をより鮮明に見いだせるのではと期待している。そのためにも、カナダでの現地調査をできるだけ早く再開したい。 インドおよびパキスタンでの調査も実施できていないが、現地の様子を鑑みたうえで再開する。パキスタンからカナダへの移民とそのネットワーク、移住前後の文化実践の違い等に関しての調査も不十分なままであるので、文献調査と合わせて実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウィルス感染拡大の影響により、予定していた海外調査が実施できないままほぼ2年が経った。勤務校でのオンライン授業準備等にも多大な時間を費やすことになり、文献調査についても当初予定していたほど進められていない。
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Strategy for Future Research Activity |
カナダ、インド、パキスタンでの現地調査を実施する。コロナウィルス感染拡大の影響がまだ残ると思われるが、調査可能な時期を逃さぬよう留意しつつ計画を立て、文献調査についても同時に進める。
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Causes of Carryover |
海外での現地調査が実施できなかったため。 今年度は海外での現地調査を実施する予定である。
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