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2023 Fiscal Year Annual Research Report

A study of cultural practices in common space for Punjabi migrants

Research Project

Project/Area Number 17K13591
Research InstitutionKindai University

Principal Investigator

東 聖子  近畿大学, 国際学部, 准教授 (00735102)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2024-03-31
Keywordsパンジャーブ移民 / 文化的越境性
Outline of Annual Research Achievements

最終年度においては、これまでの調査結果をふまえた研究内容を日本南アジア学会およびIUAESにて発表した。これらの発表では、パンジャーブ移民がどのような文脈で文化的境界やナショナル・アイデンティティを意識することになるのか、またそのような経験は移住先カナダにおける移民政策や移民をめぐる環境とどのように関連しているのかに着目した。インドおよびパキスタン出身のパンジャーブ移民にとって、出身国に基づくナショナル・アイデンティティと文化的アイデンティティは、インド出身者とパキスタン出身者の共通性を想起させるとともに、相容れない立場であることを認識させている。文化的共通性は移民としてカナダで生活するなかで、ホスト社会や他の移民と対峙する際に意識される。一方、お互いに相容れない立場であるという認識は、インドとパキスタンの2国間関係や、出身国および南アジア地域とカナダの国際関係を語る際につきまとう。また、カナダ社会が南アジア移民というカテゴリーを用いる場面があることも、文化的共通性を意識させる背景となっている可能性もある。出身国においてはナショナル・アイデンティティを越えた文化的共通性を意識する機会はほぼなく、移住先において自文化の越境性に気づく経験をしている。しかしながら、出身国に基づいたナショナル・アイデンティティや、ホスト社会における「異質な」移民としての立場、国際関係上の対立などが、文化的越境性による紐帯よりもナショナル・アイデンティティによる差異をより意識させている状況にあることが分かった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Journal Article] 食を通しての宗教実践ースィク教徒移民のランガルの事例2023

    • Author(s)
      東聖子
    • Journal Title

      南山宗教文化研究所研究所報

      Volume: 33 Pages: 104-114

  • [Presentation] トロント近郊における南アジア系移民の文化的紐帯とその展開2023

    • Author(s)
      東聖子
    • Organizer
      日本南アジア学会
  • [Presentation] Transborder relations through cultural ties among South Asian migrants2023

    • Author(s)
      Masako Azuma
    • Organizer
      IUAES
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2024-12-25  

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