2017 Fiscal Year Research-status Report
企業内人事マイクロデータを用いたワークライフバランスの実証分析
Project/Area Number |
17K13756
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Research Institution | Tezukayama University |
Principal Investigator |
井川 静恵 帝塚山大学, 経済学部, 准教授 (20461858)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ワークライフバランス |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の初年度として、まず、データ収集を行うべく、研究グループのメンバーらとともに質問票の作成を行った。特に、本研究において中心となるワークライフバランス関連の質問については、代表者が中心となり、意見交換や議論を進めた。仕事や生活に関する個人の満足度に関連する設問については、以前までの調査では不足していた部分もあり、質問数を増やすなどの改良を行った。 その後、調査対象企業を訪問して、従業員意識調査を実施した。実施にあたっては、進行、配布回収作業などを行った。訪問時には、対象企業側の担当者らと意見交換も行った。 アンケートデータ収集後、調査対象企業から提供いただいた人事マイクロデータと、収集したアンケートデータとを突合させた、パネルデータが使用可能となり、これを研究グループで共有した。 分析作業としては、まず、回答の単純集計を確認するなどして、各変数やデータセットを十分に把握する作業を行った。ついで、ワークライフバランスの分析を進めるにあたっての、詳細なテーマ設定、計量経済学的統計分析における具体的な変数の扱いや推定方法の検討、先行研究の再検討、重要な変数についてのクロス表の作成など、基礎的な分析を、研究メンバーと意見交換も行いながら進めた。特に、個人の属性や職場環境、上司要因などの変数に関して、さまざまな角度からの検討を行うことで、今後より緻密な分析を行うための基礎となりうる分析を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査対象企業でのデータ収集は順調であるが、比較対象・分析補強のための別データの収集や、聞き取り調査の実施について当初予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目のデータ収集を行うとともに、比較対象・分析の補助となりうる別データの収集も行う。可能であれば聞き取り調査に着手する。 定期的な研究会の開催を通じて、研究グループメンバーに進捗状況を報告することで積極的に研究を推進していきたい。
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Causes of Carryover |
インターネット調査会社等を通じた別データの取得に関して今年度中の実施ができなかったことが主な理由である。次年度はその実施とともに、調査対象企業に対する意見交換や聞き取り調査を積極的に行う計画である。
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