2018 Fiscal Year Research-status Report
東京の文化と不平等に関する社会学的研究:社会調査に基づく理論構築
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17K13852
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
磯 直樹 慶應義塾大学, 法学部(三田), 特別研究員(PD) (90712315)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 文化 / 不平等 / ピエール・ブルデュー / 対応分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年8月に計画通りにウェブ調査「東京都民の文化活動と社会意識に関する調査」を実施した。これは調査会社に依頼し、3090人から回答を得た。調査項目は、娯楽や文化活動の参加頻度、趣味で読む本の種類、芸術家の好み、音楽ジャンルの好み、映画ジャンルの好み、テレビ番組の好み、職業、学歴、所得、階層帰属意識、支持政党、社会意識、政治行動などである。
このウェブ調査を用いた分析を可能にするために、データクリーニングやコーディング作業を8月から10月にかけて私自身が実施した。コーディング作業の際には、職業コーディングに関して東京大学社会科学研究所の自動コーディングのサービスを利用した。しかしながら、ウェブ調査で得られた職業に関する情報には曖昧なものが多く、コーディングにはかなりの推察と解釈が求められた。
こうした作業を経て、ウェブ調査のデータ分析を10月に開始した。本年度の後半は、計量分析を行いながら論文としてどのような研究成果を出せるかを検討した。しかしながら、分析結果について検討すべき問題は多く、本年度内に何らかの研究成果を発表することはまだできなかった。研究成果の発表はSSM調査データを用いた分析に基づいてCARME 2019 (Correspondence Analysis and Related Methods) にて行った。また、本研究の理論パートの経過発表は Inaugural Congress of the East Asian Sociological Association (EASA) にて行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018年8月に計画通りにウェブ調査「東京都民の文化活動と社会意識に関する調査」を実施した。 このウェブ調査を用いた分析を可能にするために、データクリーニングやコーディング作業を8月から10月にかけて私自身が実施した。こうした作業を経て、ウェブ調査のデータ分析を10月に開始した。本年度の後半は、計量分析を行いながら論文としてどのような研究成果を出せるかを検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はウェブ調査のデータ分析に基づく研究成果の公刊を目指して論文を執筆・投稿する。加えて、その成果を踏まえた理論構築を行い、この研究成果についても公刊を目指して論文を執筆・投稿する。
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