2018 Fiscal Year Research-status Report
癌関連繊維芽細胞 (CAF) が惹起するワールブルグ効果の本質的解明
Project/Area Number |
17K14999
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
大西 なおみ 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター がんオーダーメイド医療開発プロジェクト, 研究員 (50507217)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エクソソーム / ワールブルグ効果 / 癌関連線維芽細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、90年以上前から現象として知られてきたワールブルグ効果の分子機序をエクソソームを介した癌-間質間相互作用の観点から解明することを目指す。申請者はこれまでに腎癌由来の癌関連線維芽細胞から分泌されるエクソソームに多量のグルコース供給関連分子群が含まれることを示唆する知見を得ており(未発表データ)、このことからがん細胞の高い増殖能を維持するために必須となる大量のグルコースは癌微小環境中のCAFが供給源であり、その輸送はエクソソームを介して持続的に行われるという仮説を立て本研究を遂行している。 当該年度において申請者は腎癌の手術切除検体ならびに非癌部正常組織25例からCAFならびにNFを選択的に培養し、それらに由来するエクソソームの精製を完了した。今年度は引き続き当初の計画に従い研究を遂行していくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに必要十分な臨床検体を得ており、癌関連線維芽細胞の培養ならびにエクソソームの単離状況も順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでに得た臨床検体を用い、引き続き解析を遂行する。経過は概ね順調であり、当初の計画に沿って解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
物品費ならびに旅費の使用が当初予定よりも少なかったため。次年度の消耗品等購入により使用する予定である。
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Research Products
(8 results)