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2017 Fiscal Year Research-status Report

多年生作物の成長相再転換制御機構の解明

Research Project

Project/Area Number 17K15220
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

黒倉 健  宇都宮大学, 農学部, 講師 (10650898)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords栄養成長 / 生殖成長 / バラ科 / イチゴ
Outline of Annual Research Achievements

これまでの植物研究では,栄養生長状態にある茎頂が花芽を形成する状態に変化する,「栄養成長から生殖成長」への研究が数多く行われてきたが,逆に「生殖成長から栄養成長」への変化に関する研究は少ない.このため,主力イチゴ品種の通年収獲作型や他のバラ科果樹における通年収獲の可能性の検討は行われてこなかった.果樹など多年生の植物の多くは温帯以北の原産であり季節・環境の変化に応じてその生活相を変化させ,栄養成長から生殖成長,そして再び栄養成長に戻るというサイクルを繰り返す.これまでの研究から,イチゴ属植物においてはTFL1相同遺伝子が栄養成長から生殖成長への転換に関与すること,生殖成長から栄養成長に再転換した茎頂ではTFL1相同遺伝子の発現が再び上昇することが明らかとなったが,イチゴ属におけるTFL1相同遺伝子の発現制御には不明な点が多く,どのような機構で同遺伝子の発現量が調節されているかは明らかとなっていない.そこで本研究では多年生植物かつイチゴモデル植物であるFragaria vescaを用いることで,生殖成長から栄養成長に戻る際の機構の解析を試みた.
研究協力者が所有する欧州産F. vesca系統の中から収穫期間が長い系統を数系統選びだし,これらを通常の系統と掛け合わせることでF1交雑系統を作り出し,その後の解析に用いるための材料を作成したほか,F1の作成に用いた親系統については,次世代シーケンサ(PacBio)を用いてリシーケンスを行う事によりF2集団において期待される収穫期間の長さと連鎖する変異の特定に向けた基盤構築を行った.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画にあったRNA-seq解析を次年度に行う事としたが,代わりにゲノムリシーケンスを行う事で解析のための基盤整備がなされた.

Strategy for Future Research Activity

F2集団における収穫期間の長さを観察,計測し,各個体からDNAを抽出,解析するほか,生殖成長から栄養成長へ再転換する過程の茎頂をサンプリングし,RNA-seq解析を行う.

Causes of Carryover

実験に用いた試薬を一部変更したため差額が生じた.
次年度購入する試薬代の一部として使用する予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Int'l Joint Research (1 results)

  • [Int'l Joint Research] ヘルシンキ大学(フィンランド)

    • Country Name
      FINLAND
    • Counterpart Institution
      ヘルシンキ大学

URL: 

Published: 2018-12-17  

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