2017 Fiscal Year Research-status Report
Do BMUs contribute to the livelihood improvement of the fishing households in Tanzania?
Project/Area Number |
17K15330
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤本 麻里子 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 研究員 (10555105)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アフリカ漁業 / ザンジバル / 干物加工 / 地域経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、研究課題であるタンザニア連合共和国のザンジバルにおけるダガー産業(カタクチイワシの干物加工産業)が漁村の地域経済に与える影響や課題について、日本アフリカ学会第54回学術集会での口頭発表、日本アフリカ学会関西支部例会での講演を行った。 前者の発表では、これまで継続して収集してきたデータを分析し、年ごとの漁獲量や調査村における産業規模の変遷などを分析した。調査村では、季節風の影響で季節による水揚げ量の変動があるが、現地仲買人は風向きが不利になる時期には、別の水揚地で干物加工を行うなどの対応をしていることがあかった。 後者の発表はザンジバルのカタクチイワシ漁の概要や干物加工の方法、取引慣行を紹介し、その問題点や実態を報告した。多くの方から助言、質問をいただき、今後の調査課題を整理することができた。後者の講演は一般公開されており、一般市民の方々からもたくさんの質問をいただき、有意義な情報発信の場とすることができた。 また、英文学術誌African Study Monographs supplementary issue vol.55 に査読付き論文を発表した。諸事情により海外調査を行うことはできなかったが、研究発表、論文刊行を行い、研究成果の公表に努めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外調査を行う予定であったが、体調不良により年度内に予定していた海外調査を実施できなかったため。海外調査を行えなかったが、国内での研究発表や論文刊行等の情報発信に努めた。次年度以降は海外調査を再開する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度に行えなかった海外調査を平成30年度に実施し、データ収集や現地での情報収集を再開する予定である。現地に渡航することはできなかったが、調査協力者とは各種通信手段により、継続して漁村における漁獲量および漁価のデータを収集・記録してもらっている。 平成30年度には現地調査を実施し、これまでに記録してもらったデータの回収と、新たな調査も並行して進める。また、論文執筆・研究発表についても積極的に行う予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年は妊娠・出産のため、研究活動を制限せざるを得ない状況となった。国内学会発表や論文執筆に専念した。予定していたタンザニア、ザンジバルでの現地調査は実施することができなかった。 以上の理由により、次年度使用額が生じることとなった。
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Research Products
(3 results)