2020 Fiscal Year Research-status Report
Do BMUs contribute to the livelihood improvement of the fishing households in Tanzania?
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17K15330
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤本 麻里子 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任研究員 (10555105)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ザンジバル / 漁村経済 / ダガー漁 / タンザニア |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は新型コロナウイルス感染症の世界的パンデミックの影響により、予定していた海外でのフィールドワークを行うことが出来なかった。フィールドワークに基づく新たなデータは収集できなかったが、前年度に行ったフィールドワークで収集したデータを分析し、研究を進めた。前年度に国際漁業学会で口頭発表した内容をベースに論文を執筆し、『国際漁業研究』に投稿し、受理・掲載された。 今年度はフィールドワークを行えなかった代わりに、SNSおよび国際電話を通じ、現地のインフォーマントから調査地の状況を聞き取った。タンザニア連合共和国においては、新型コロナウイルスによる国民への行動制限や国境閉鎖などは行われておらず、人々の経済活動は、調査対象であるダガー(小魚)漁を含め、通常通り行われていることがわかった。コンゴ民主共和国から乾燥ダガーを買い付けにくる商人も、通常通り国境を通って買い付けに来ているとのことだった。これら、SNSを通じたインフォーマントへの聞き取りから、次年度に向けて最低限の情報収集を行うことができた。聞き取り調査の結果をもとに、次年度に調査すべき項目・聞き取り調査の対象の選定などを進めた。また、文献調査およびオンラインの研究会等を通じ、新型コロナウイルスの感染防止策を取りながら可能な範囲で研究活動を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第二子の妊娠・出産のため、研究活動を一時中断せざるを得なかったため、研究の進捗状況はやや遅れている。妊娠・出産の影響に加えて、世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、海外調査を行うことが出来ず、新たなデータ収集が困難だったことも、研究の進捗状況がやや遅れている原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度も引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響により、海外調査を行うことが可能かどうか不透明な情勢にある。そこで、今後の研究推進方針としては、引き続きSNS等を通じて現地インフォーマントから調査地の情報を収集しつつ、研究課題であるタンザニアの沿岸管理組織BMU(Beach Management Unit)に関する先行研究および関連する生産者組織・住民組織に関する文献調査を行う。また、国内の漁業協同組合の成り立ちや機能についてもフィールドワークを含めた調査を行い、水産物生産者にとって生産者組織がどのような点で有益であるのかや、どのような機能が必要かについて明らかにする。それらの結果を、タンザニアの調査地の事情に照らし合わせ、現地で必要とされる生産者組織像を提言することを目指す。
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Causes of Carryover |
世界的な新型コロナウイルス感染症の流行により、海外調査を行うことができなかったため、次年度使用額が生じることとなった。本研究課題は海外におけるフィールドワークに基づく調査を前提としているため、世界的パンデミックの状況ではデータ収集を行うことが困難であった。今年度は、世界的な感染の終息やワクチンの普及などによって海外調査を行える可能性がある。海外調査を行える状況になれば、ただちにフィールドワークを行い、海外旅費を主な使用目的とし、謝金や消耗品費等に経費を支出する予定である。
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