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2021 Fiscal Year Research-status Report

Do BMUs contribute to the livelihood improvement of the fishing households in Tanzania?

Research Project

Project/Area Number 17K15330
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

藤本 麻里子  鹿児島大学, 農水産獣医学域水産学系, 助教 (10555105)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2023-03-31
Keywords海外調査 / パンデミック / オンライン研究会 / SNS
Outline of Annual Research Achievements

令和3年度は前年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の世界的流行のため、海外調査を実施することができなかった。本研究課題は海外でのフィールドワークによるデータ収集、現地事情の収集を主な手法としているため、令和3年度はデータ収集が全くと言って良いほど行えなかった。
そのような状況下でも、国際電話やSNS等を通じて現地のインフォーマントとの情報交換、関係の維持を続けており、最低限の現地事情の把握はできた。インフォーマントとの遠隔での情報交換・関係の維持は、海外調査が再開できるようになった時に向けた重要な活動である。そのため、次年度の調査に向けた下準備は行うことができた。 また、海外渡航できない期間に、文献渉猟による調査課題発掘や、新たな研究手法に関する情報収集を行うことができた。
国内外の学会・研究会等についても、新型コロナウイルスの流行により、中止やオンラインのみでの開催が増え、研究者間の交流機会が限定されていた。そのような中、オンラインで開催された国際漁業学会の研究会において、ザンジバルの漁業・水産業の概要と日本がザンジバルの漁業・水産業に貢献し得る点について発表を行った。オンラインの発表だったが、初めて知り合う研究者の方とも議論や情報交換ができ、大変有意義だった。大規模な研究集会などへの参加機会はなかったが、個別に研究内容が近い研究者の方々と情報交換および議論のための機会を持つことができ、深い議論も行うことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

新型コロナウイルスの世界的パンデミックにより2年間現地調査を実施できていないため、データ収集が行えず、研究の進捗は遅れていると言わざるを得ない。また、この間に第二子の出産、所属機関の変更などのライフイベントが重なったことも研究の進捗が遅れている要因である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き新型コロナウイルスの世界的流行は継続しているが、各国とも少しずつ入国制限や移動制限の緩和を行っているため、令和4年度は海外調査を行える可能性がある。海外調査が実現すれば、過去2年間の現地事情の聞き取り調査、新たなデータ収集の方法の検討及び現地インフォーマントへの調査協力依頼などを進める予定である。BMUが設定されている漁業立地地域をいくつか訪れ、今後の新たな調査地の選定を行うことも検討している。

Causes of Carryover

本研究課題は海外でのフィールドワークによってデータ収集を行うことを前提に計画を立てていたが、新型コロナウイルス感染症の流行により、海外渡航が困難だったため次年度使用額が生じることとなった。今後の使用計画としては、新型コロナウイルス感染症の流行状況が改善し、海外渡航が可能な状況になれば海外渡航を実施し、研究課題の遂行に努める予定である。本研究課題はタンザニアの漁業協同組合に類する組織であるBMUの役割や組織運営に関する研究であるが、比較対象として日本の漁業協同組合等の調査も行う予定である。調査地であるタンザニア連合共和国のインド洋島嶼地域と近い生態環境である、日本国内の離島地域、特に沖縄県・鹿児島県の離島地域における調査も行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 東アフリカの漁業事情と地域経済―ザンジバルの水産業を中心に―2021

    • Author(s)
      藤本麻里子
    • Organizer
      国際漁業学会研究会(オンライン)

URL: 

Published: 2022-12-28  

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