2018 Fiscal Year Research-status Report
化学物質の代謝活性化によるアレルギー性接触皮膚炎発症の構造的要因の解明と発症予測
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17K15493
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
浦丸 直人 日本薬科大学, 薬学部, 講師 (90424069)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 薬物アレルギー / 薬物代謝 / ドラッグデザイン / 構造活性相関 |
Outline of Annual Research Achievements |
化学物質の化学構造的要因が薬物アレルギー発症に深く関与していると考えられる薬物アレルギー発現機序の観点から平成30年度では、ジクロフェナク、イブプロフェンピコノール、ブフェキサマク、ウフェナマートの4化合物についてアレルギー性接触皮膚炎回避をターゲットとしたドラッグデザイン及びドラッグデザインに基づく合成検討を実施した。NSAIDsのカルボキシル基をトリフルオロメチル基に置換する合成経路は、原 料であるNSAIDs(エステル体またはアミド体のNSAIDs は加水分解処理した後)のカルボキシル基に 対 し て 、フ ッ 素 化 試 薬 で あ る 4-tert-Butyl-2,6-dimethylphenylsulfur Trifluorideを用いて目的の NSAIDs 誘導体の合成を検討した(Umemoto et al., J. Am Chem Soc., 132, 18199-18205, (2010))。梅本らの方法を参考にして、イブプロフェンを原料として反応時間、反応温度などの条件検討し、合成を試みたが反応が進行せず、トリフルオロメチル基が導入された目的とする生成物を確認することに至っていない。他のNSAIDsについても目下検討中である。また、抗原性の有無を検討することを目的として、インビトロにてヒト肝臓または皮膚ミクロソームを用いて、NSAIDsの代謝反応性を検討する。すなわち、被検化学物質をNADPH共存下、ラットまたはヒト肝臓または皮膚ミクロソームにて生体高分子のモデル化合物としてのアミノ酸であるリシンまたはシステインと反応させ、被検化学物質-アミノ酸複合体の検出を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
学内業務が一時的に増加し,当初予定していたエフォートと異なる状態になったため。
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Strategy for Future Research Activity |
トリフルオロメチル基が導入された目的とするNSAIDs誘導体を得ることを目的として、他のNSAIDsについて他のトリフルオロ化剤との反応や条件等も踏まえ合成を検討する。また、抗原性の有無を検討することを目的として、インビトロにてヒト肝臓または皮膚ミクロソームを用いて、NSAIDsの代謝反応性を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
エフォートの変更により研究が遅れており、使用計画に変更が生じたため
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Research Products
(9 results)