2020 Fiscal Year Research-status Report
サルコペニア改善に向けた運動・栄養支援によるハイブリッド・リハビリシステムの構築
Project/Area Number |
17K15751
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Research Institution | Kobe International University |
Principal Investigator |
岩瀬 弘明 神戸国際大学, リハビリテーション学部, 准教授 (40633350)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | サルコペニア / 身体活動量 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、患者の活動量を3軸加速度センサで定量化し、活動量に基づいた栄養支援を行うことで、リハビリテーションの相乗効果を図るハイブリッド・リハビリテーションについて検証するものである。 初年度はベースライン調査として、回復期リハビリテーション病棟に新規入棟した患者について、入棟時に身体機能評価(筋力、バランス能力、歩行能力)と体組成の評価を行い、サルコペニアの有無を判定した。また、患者の活動量を把握するために、3軸加速度センサの活動量計を用いた。この他、患者の医学的情報、身体機能、日常生活活動について、入院時と退院時に評価を行った。 2年目はベースライン調査で行った身体機能評価、身体活動量評価、サルコペニア判定に必要な体組成の評価を結合したデータベースを作成した。当初の計画では、この後、栄養支援とリハビリテーションによる介入を計画していた。しかし、栄養支援に関するエビデンスが急速に増え、栄養支援の在り方について研究計画の見直しが迫られた。そこで栄養支援の方法について再度検討するため、研究を一時的に中断し、医師や管理栄養士を含めて再度研究計画を練り直した次第である。 その後は研究を再開できているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響を受け、施設への立ち入りができなくなり、全ての解析が止まっている状態である。そのため、当初の期間までに終了することができず、研究期間の再延長を申請した次第である。今後、現在の研究目的を達成することで、回復期リハビリテーション病棟に入院している患者に効率的なリハビリテーション医療を提供することができ、在院日数の短縮および在宅復帰率の向上を図ることが可能になると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は研究実施計画に基づいて年度毎に目標を設定している。当初の計画では、栄養支援とリハビリテーションによる介入を計画していた。しかし、栄養支援に関するエビデンスが急速に増え、栄養支援の在り方について研究計画の見直しが迫られた。そこで栄養支援の方法について再度検討するため、研究を一時的に中断し、医師や管理栄養士を含めて再度研究計画を練り直したため、進捗が遅れていた次第である。現在は研究を再開できていたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響を受け、施設への立ち入りができなくなり、全ての解析が止まっている状態である。そのため、当初の期間までに終了することができず、研究期間の再延長を申請した次第である。
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Strategy for Future Research Activity |
施設への立ち入りが許可された後、完成したベースラインデータのデータベースを使用してサルコペニアの有症率を明らかにするとともに、介入後と比較するためにも各身体機能や身体活動量の変化率、入院日数などを明らかにする必要がある。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の影響を受け、データの解析・報告書作成が困難となった。そのため、昨年度は助成金を使用できなかった次第である。本年度は、データ解析と報告書作成に費やす予定である。
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