2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new examination for autoimmune thyroid disease by B7 family
Project/Area Number |
17K15774
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
井上 直哉 大阪大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80710269)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自己免疫性甲状腺疾患 / 遺伝子多型 / B7ファミリー / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己免疫性甲状腺疾患は、日本人の1/10 が罹患する頻度の高い疾患である。しかし、病態に及ぼす因子が十分に解明されていないため、自己免疫反応の進行度や活動度を鋭敏に反映する検査法が少なく、最適な治療が困難であるというのが現状である。 本研究の目的は、自己免疫性甲状腺疾患の病態に及ぼす因子を解明し、自己免疫反応の進行度や活動度を鋭敏に反映する新たな検査法を開発することにより、患者のQuality of Life(QOL)の向上させることが目的である。したがって、本研究では遺伝学的・細胞学的解析法を使用することにより、免疫反応において重要な副刺激分子であるB7 ファミリータンパクと自己免疫性甲状腺疾患の病態との関連を解明し、新たな検査法の確立を目指している。 本年度は、【末梢血単核球におけるB7 ファミリータンパク発現解析ならびに自己免疫性甲状腺疾患との関連】、【B7 ファミリータンパク遺伝子に存在するSNP(1塩基多型)解析】、【血清中における可溶性B7ファミリータンパクの定量ならびに自己免疫性甲状腺疾患との関連】の研究を行った。すべての研究において測定検体は順調に集まり、測定自体も大きなトラブルもなく順調に推移しており、得られた結果の一部を現在解析中である。結果としてCD80およびCD86遺伝子多型および発現の結果を学会発表および論文投稿し、論文はアクセプトされている。残りのB7ファミリーの結果も発表および論文投稿準備中である。
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