2018 Fiscal Year Research-status Report
一般日本人女性における不整脈の実態解明と時間医学モデルの構築
Project/Area Number |
17K15827
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
久松 隆史 滋賀医科大学, 医学部, 客員准教授 (60710449)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 不整脈 / 時間医学 / 脳萎縮 / 脳動脈硬化 / 一般女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者らは、過去10年以上にわたり、草津市の一般男性約1500名を対象に動脈硬化・認知症に関する疫学研究を実施してきた(日米比較研究ERAJUMP・滋賀動脈硬化疫学研究SESSA、代表者 上島弘嗣(滋賀医科大学))。平成27年からは、新たに同地域の一般女性約800名を対象に同様の疫学研究(SESSA Women、代表者 三浦克之(同大学))を実施中である。本申請研究では、SESSA Women研究における平成29‐31年の参加者を研究対象とし、24時間心電図検査(FM-800,フクダ電子)を追加実施した。 1)調査の実施:約200名の対象者に対して、24時間心電図を実施した。対象者には、事前に研究者から研究内容の説明を行い、研究参加の同意を得た。検査結果については、医師が最終判定を行い、コメントと共に対象者に返却した。 2)データの整理・統合データベースの作成:昨年度実施分の24時間心電図データについて、漸次データクリーニングを行った。昨年度実施分の24 時間心電図関連データベースとSESSA Women 研究データベースを統合したデータベースを完成させた。 3)データの解析、報告:統合データベースを用いて、24 時間心電図解析に基づく、不整脈(心房細動・期外収縮、等)の定性的・定量的指標、日内変動と、以下の項目との関連について横断的な解析を行った。 1.生活習慣、食習慣、病歴・服薬状況、心理社会的指標、歩数値・活動量、2.肥満指標、血圧値、血液尿生化学指標、炎症・心臓バイオマーカー、運動機能・フレイル、3.認知機能、4.無症候性脳動脈硬化(ラクナ梗塞、白質病変、微小出血、脳動脈狭窄、等)、脳萎縮
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、研究計画どおりに、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
1)調査の実施:平成29・30 年度と同様に、24 時間心電図検査を実施する。平成31 年度は100 名を予定する。 2)統合データベースの作成:調査が完了次第、データクリーニングを行う。平成29‐31 年度の24 時間心電図関連データベースとSESSA Women 研究データベースを統合したデータベースを完成させる。 3)データの解析、報告:統合データベースを用いて、24 時間心電図解析に基づく、不整脈(心房細動・期外収縮、等)の定性的・定量的指標、日内変動の関連要因・無症候性脳血管障害指標との関連について横断的な解析を行う。解析結果をもとに、漸次、学会・論文等での成果公表を進める。
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Causes of Carryover |
主として、不整脈の抽出のために専門的知識を有する臨床検査技師1名を雇用する予定で人件費・謝金を計上していたが、研究費の有効利用・節約を目的とし本研究代表者らが上記作業を実施したため、その分次年度使用額が生じた。
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Research Products
(9 results)